05話 幼女と幼女の邂逅
2週間後だと言ったな。あれは嘘だ!
せねき視点
前回のあらすじぃ!
俺は貴族さんに招待状を貰い、王都に来た。
以上!
高級な宿屋だ。
俺は早速チェックインを済ませて自分にあてがわれた部屋に。
205と書かれた鍵を差し込み、中に入る。
内装は予想通りすごかったが、なんとも言えなかった。
というかトイレとか洋式だったりライターとか鉛筆とか使ってる人が馬車の上から見れたし、結構ファンタジーじゃないのかな?
そう思いつつも部屋の中を探索する。
魔法板というものがあったのでそれを使って僕の魔法を使った。
[説明書き]
(魔法板とは:自分の魔法を縮小して、どんな用途があるか確認する様な魔道具。威力も抑えられるので小さかったら元々の威力が強くても精々ピリッとするぐらい。)
そしたら闇魔法には色々な用途があるのに気がついた。
まずは魔力を槍の形にすると、闇魔法版のグ◯グニルの様な物が出来た。
東方に憧れていたのもあって、魔術球と呼ばれる弾幕も出せた。形は変化できないが...
次に気になる体の確認。
これは2回目だが、重要なのだ。
触りたいのではないよ?断じて!
少しだけ衣服をはだけて見てみると確かに女の子の体だ。あの男の体からどうなったらコレになるのだろう。
取り敢えず自分に付いているなだらかな砂丘に手を伸ばす。
もみもみ....もみもみ....
「あんまりなんも感じないんだなこういうのって。」
全然良く無かった。というか胸が少ししか無かった。ギリギリAだ。
次は下だ...と考え手を伸ばす。
プルプル震えてきた。大丈夫、大丈夫だぁ。
「んにゃっ」
一気に突っ込んでしまった。(下着に)
変な声が出ていたが触れずに行こう。
少し倒れていると室内にいるのに何故か風が通り始めていた事に気付いた。
玄関に行くとドアが少し開いていた。
玄関からは僕が作業(確認)していた場所が丸見えなのだ。
そういえばドアの鍵閉めてなかったと思い出し、あの声が廊下に響いていたかと思うと布団の中で悶えることになった。
翌日...
ピィーチチチチー
小鳥の様な鳴き声が聞こえてくる今日この頃。
今日は王様と面会の日だ。
もちろん普通の服で行く事もできるが、おめかしをする。
おめかしだ。
何故か城に着いた途端一つの部屋に通されて化粧をさせられていた。
「なんで化粧すんだよぉぉぉ!」
「いやいや使者様、王様と面会するにはこうしないと会ってもらえませんよ?」
「むう...」
簡単に言いくるめられてしまった気がするけれど、なんとか耐えて最後に口紅を塗られる。
「さあどうぞ、綺麗になりました。」
恐る恐る鏡の前に行くと、そこには「美」がつく程の幼女が!
純白のドレスに綺麗な銀髪。加えて幼女でそれが自分だという諦めるしかない状況にいた。
「さあ、面会する部屋はこちらです。」
案内されてかつ不貞腐れながら部屋に入る。
「王様が来ますので暫くお待ち下さい」
今まで話していたメイドさんは頭を下げた後、出て行った。
王か...デブのおっさんとかが出てくるのだろうなと思い、椅子に座ったら地面に付かない足をぷらぷらさせながら待つ。
すると、銀髪ツインテールの幼女が出てきた!?
「おぬし、考えてることがブーメランじゃぞ」
この幼女はヤバい能力を持ってるかも...こんな年齢で王様なんて...
はわわわと震えた。
隣に秘書みたいな人がいて、話してくれる。
「この可愛い王様は先代の王様の孫でして、冗談でこの子が王様になりたい!と言ったのを影で聞いて、誕生日に王の座を譲ったのです。」
なんだそれ。普通にじじバカじゃねえか。
「どんな用で来たのじゃ?」
「ああ、勇者と呼ばれる人達に会いたいと思いまして。」
「どうしてなのじゃ?そもそも勇者の事は口外で無いはず。かと言って会いに行く理由は無いじゃろう?」
「そもそも知り合いなのですよ!」
「oh...」
会話術は本物みたいだが、見た目が幼女なので些か話しにくい。
というか普通にoh..とか言ってるんですが。
「わかったのじゃ。後で合わせてやる。」
「ありがとうごじゃいまふ。あべ?ふみゃみゃ〜ふにゅぅ。」
ドサっと音がして自分が倒れる。感覚があまり働かず、最後に言葉が稚拙になっていた。
一体何があったのだろう。
その事を考える前に僕は寝てしまった。
せねき視点out
羽田視点on
「うっひょー、あの噂の幼女が来るってよ!」
そう言いながら二段ベットの上で飛び跳ねるのはバカ三銃士のうち一人、河村だ。
「てか君の能力はどうなったんだい?」
「さあな。お前は真っ先にバラしたんだろ、人形使いが。」
「おーおー、最初にばらしたのは失敗だったな。」
隣に人形をふよふよと浮かばせながら笑う。
「まあ、俺の能力は役に立たないから頑張ってくれ。」
「やーいやーい羽田君の能力無しー」
「はあ、バカな事言ってないで見に行くぞ。」
「羽田くん真面目だなぁ、てかそう言いつつもこっそり見に行くんだね感心するよ。」
「うっせぇ」
そう言いながら幼女が来ると思われる部屋を覗く。
俺ら二人は覗いた時に少し銀髪の美幼女が倒れていた。何故かオレンジの匂いがして、俺らはその場に倒れ伏した。
次回、親友死す!お楽しみに!
せねき「駄目!それだめだってばらしちゃ!」
著者「でも、このネタ使いたかったし...」
羽田「勝手に殺すなぁ!」
次回もお楽しみに!(2回目)