第95話
待合室に入ると同郷の者同士語り合う、その間にブラウンとハツネは舞台を妨害しようとした者を取り調べていて空けていたのであった。
「なるほどねぇ、今は電話そんなに軽くなってんのかい、俺がいた頃は肩に担いでいてスゴい大変そうだったなぁ、しかしそんなに軽くなってんのならいっぺん使ってみたいな」
テツに携帯電話に関する事を聞かされて感心するマエダであったが、気になるのはー。
「そういや、マエダさんはどうやってこっちにきたんですか? あ、俺の場合は部屋からでようとしたらなんか森にでちゃって、わけわかんなくて大変でしたよ」
テツが肩を落として首を振ってみせる。
「そうかいそれは、またいきなり災難だったな、俺の場合はよぉ山で修行してたら深い霧につつまれてさまよってたら何かついちまったんだ」
「おお、それはまた災難でしたね、また典型的な神隠しというなんというか、そうだ神隠しと言えば映画で・・・」
と、話が弾みそうなところで、扉をノックする音がきこえブラウンとハツネが入ってくる。
「叔父様、テツと話が弾んでいるところ悪いのですが、ただいま舞台の妨害をしていた者達の取り調べが終わりましたので」
それを聞いてマエダがねぎらう。
「我が孫ながらお疲れさま、さあさあひと休みしな」
マエダはそういって椅子を二脚引き寄せてくる。
「ありがとうございます叔父さん」
「失礼します、マエダ様」
2人はそういうと椅子に座り報告をはじめる。
「簡単にいえば、舞台の人気投票で一位が誰になるかを賭けていて、金が集まってきたところで暫定一位になっている舞台を邪魔して一位からひきずりおろして集まった金を一人占めするという計画だったらしい」
それを聞いていたマエダが口をひらく。
「かっかっかっ、今も昔も、世界が変わってもやる事はかわんねぇなぁ」
「確かにそれはいえてるかも」
テツがそういうと腕を組んでウンウンと頷くのであった。
「よしっ! アイツらの処遇は後で決めるとして、今は祭りだからな楽しまなきゃな」
マエダはそういうと、テツとブラウンの肩をガッシリ掴んで街に繰り出すのをお待ちくださいとハツネが追いかけるのであった。




