第88話
「うん? ああそれは私の母親だ」
「・・・ま? ほんとに!?」
トイレから戻って来たテツが、そこの角でバッタリ出会った少女の事を話すとそうアッサリ答えるのであったが、テツには一瞬理解できずにポカーンとするのであった。
「おお、なるほどいわゆるなんだそのアレだな」
現代で得た知識を総動員しながら喉まででかかっているのだが、なかなかでてこずアレだなという言葉を言いながら頷いているのだが、その様子を見てブラウンが不思議そうな顔をしてたずねる。
「テツ、お前は怖くないのか? 成長しない人間だぞ? 他の種族ならともかく? それでも母親は楽しく暮らしているが」
「いや、そんな事ねぇーよ、俺の世界にもあるぜそういうの、特に怖いとかは感じた事はないなぁ」
「そ、そうなのか? いつも思っているが変わったやつだな」
ブラウンが少し嬉しそうに答えると、"そりゃどーも"とテツが答える。
「俺の世界では、色々な事が原因でなったりするけど、こっちではどんな事でなったりするの?」
テツがそういうと、ブラウンが少し食いついた様に詰め寄る。
「なに? お前の世界では原因が判明していたりするのか!?」
いきなりの事に"近い近い"と距離を置く。
「おっと、すまない、なにこちらでは呪いとか、忌み子とか散々いわれていてな、お祖父様も知ってはいたが原因までは知らなかったからついな」
それを聞いてテツは天井を眺めどう説明したものか思案するが、ウンと頷きブラウンに向き直る。
「俺も100パーセント理解しているわけじゃないぜ? それでよければだけどよ」
そういうとザックリ説明しだすのであった。
「なるほど、小人症という名称はそちらでも同じなのだな、しかし遺伝子の変異? ホルモン? 色々難しくてよくわからないが、とにかく普通に病気の一種なのだな、少し心が安らいだよ」
ブラウンがそういいながら紅茶を飲むと安心した表情になる。
「まあ、うちの世界ではな? こっちではわからないぜ? 」
「ああ、それなら大丈夫だ、色々調べてもらったからな、呪いとかではなかったからな」
「そうか、呪いとかではないんだな、それは一安心だな、後は・・・」
そう話ながらテツは前に読んだファンタジー小説を思い出す、確かそれでは魔力が高すぎて逆に成長が止まっていた設定だったっけ?
「後これは俺の世界では想像上の事だけど魔力が高すぎるっていうのもあったぜ」
テツがそういうとブラウンがそれは調べてもらったけれど無かったと答える。
「そうか、なるほど治るといいな」
テツかそういうとブラウンは"ああ"と短く答えるのてあった。




