第87話
「よっしゃあー、今日の成功に乾杯!!!」
祭1日目を終えて、物凄く嬉しそうに乾杯するブラウンを含めた面々、もちろん中身はアルコールではなく各々好きな飲み物をそそいである。
「いやしかし、ブラウンの例のシステム大好評だったじゃん」
テツがバンバンと自分の膝を叩いて喜びを表すと、照れくさそうにブラウンがこたえる。
「ま、まあ半分はお前の手柄ではないか、いつぞやの会話がなかったら発想すら浮かばなかったのだからな」
「それにブラウン様のご両親様も我が家の格がまた上がったと、とても喜んでおいででしたね」
シノブが楽しそうに笑いながらいうと、テツが何か思い浮かんだようにブラウンに質問する。
「そういえばその事なんだけどさ、ブラウンの、両親ってどんな人なの現領主なんだよね? そういえば見た事ないなって」
「私の父上と母上の事か、、、そうだな私の親だけあって美形なのだが・・・」
何気なく自画自賛をしながら両親を誉めるとやや間をおいて続ける。
「まあ色々事情あってな、私が代理として動いている」
「そうか、そうだったのか、色々大変なんだな」
テツがしみじみと言うとブラウンがお前のほうが大変ではないかとこたえる。
「いやいや、俺は大丈夫だけど俺の周りの知り合いのほうが大変じゃね? いきなり消えちゃったわけだし、あ、となると今まで神隠しとか言われてたので全部じゃないにしろ、少しは違う世界にいってしまったのかもしれないなぁ」
テツはそういうとブルっと寒気を感じて、トイレに向かう、打ち合わせで何回もきていて勝手しったるナンとやらである。
「そうそう、ここの角を曲がったところを・・・」
そういってかどを曲がると何かとぶつかる。
「おわっ」
「きゃっ」
そこには、金髪のロングが美しい女の子がしりもちをついていた。
「おお、大丈夫かいお嬢さん、ケガとかしてないかい?」
テツはそういうと彼女の手をひいて立ち上がらせる。
「きゃっ、えと大丈夫です失礼しました、ありがとうございました」
女の子は早口でそういうと一礼して、慌てて廊下の向こうに消えていくのであった。
「なんだったのだろう、ブラウンの妹なのかな・・・にしても美形一家はうらやましいな」
テツはそう、いいながら、先ほどの女の子の背丈を思い出しながら手でその高さを思い出しす。
「高さは俺の腰くらいかな?」
そんな事を考えつつトイレに向かうのであった。




