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異世界にやってきたらズッ友は犬でした。  作者: 貼りマグロ


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第78話

 「ふぁ~さすがに疲れた・・・」


衣装合わせが終わりグッタリとするテツ、そこへハツネが水を持ってくるとお礼を言いつつ飲み干す。


「ひゃあー、生き返るねぇありがとハツネさん」


 「いえ、お仕事ですから」


 ハツネはそういうと壁にかけてある衣装に視線を一瞬向けると退室するのであった。


 「今回の祭りはテツのおかげで面白くなりそうだな、改めて礼をいうぞ」


 ブラウンが軽く頭を下げるとイヤイヤと手をふる。


 「いやいや俺は1ステージだけの提案だし、大した事してないよ」


 「そうか? その1ステージがかなりの華やかさになりそうだが、まあテツがそういうならそうなのだろうな、そういう事にしておこう」


 ブラウンがそういうと今度は街の地図を広げ始める。


 「さっきの今で申し訳ないのだが、少し話があるのだが」


 「おう、いいぜ、これは街の地図か?」


 「うむ、それで話というのはな」


 ブラウンが話始める、やはりどこの世界にもこういう祭りに乗じて良からぬ事を企む(やから)はいるようで、それらを阻止するために警備をするのだという。


 「しかし、それって市長さんの仕事じゃないのか?」


 テツがそういうとブラウンが続ける。


 「ああ、これはいつもの事だ、さすがに街まるまる警備っていうのは無理だからな、いつも何人かの有力者に警備を頼んでいるのさ」


 「なるほど、色々考えられているんだな納得、で俺に話っていうのは?」


 テツがそういうとブラウンがコホンと1つ咳払いをする。


 「うむ、警備といってもやはり人の目では限界がある、そこで私達が警備するエリア内だけで良いのでテツの犬と会話できるその力を借りたい」


 「俺の?」


 テツがそういうとブラウンは続ける。


 「うむ、街の犬達に語りかけてどうにか協力を得る事はできまいか、無論報酬は十分用意する」


 ブラウンのいきなりの提案に少しうろたえてしまうテツ、言いたい事はわかるけれどもそれは舞台の事とはまた違う重責である。


 「おお、なるほど、いやいやちょっとまてまて」


 テツはそういうと考え込む、真っ先に浮かんだのはゼウのことである。


 「うん、少し考えさせてもらっていいか? 色々と相談したいやつもいるしな」


 その返答に満足そうに頷くブラウン。


 「うむ、返事はいくらでも待つというわけにはいかないが、焦らずとも良い」


 その言葉に少し胸を撫で下ろしホッとするテツなのであった。


 そして衣装の打ち合わせ等が終わり、孤児院に帰るシノブとアイル、そしてテツであった。


 そしてテツの部屋。(といってもアイルとの相部屋)


 「ふいー、疲れた」


 大きなため息をついてベッドに倒れこむとゼウがねぎらいの言葉をかけながら部屋に入ってくる。


 「お疲れさん、色々大変だったみてぇだな顔に書いてあるぜ」


 そういうとテツもかえす。


 「ありがとよ、顔どころか身体中に書いてあるかもよ」


 「違いねぇ」


 そんなやりとりをした後にテツがブラウンの話の事をきりだす。


 「なあゼウさんよちょっと話があるんだけど?」


 「お、どうしたいつになく、真面目そうな顔して」


 「ああ、実はな・・・」


テツがブラウンとの事を話はじめる。


 「なるほど、難しい問題だな飼い犬のいない犬に頼むとしても祭が終わったあとはどうするかって話だな」


 「それなんだよ、祭が終わってハイさよならじゃちょっと・・・な」


 テツがそういうとゼウが言葉をかける。


 「ありがとよ、テツが俺達犬の事を考えてくれているとはな、礼をいうぜ」


 その言葉を聞いてテツが返す。


 「いやいや、俺だって犬の言葉がわからなかったらわからないぜ?」


 「それでもだよ、まあブラウンの旦那だったら良い案ほ1つくらいはだしてくれるんじゃねえの、とりあえず今はゆっくりやすみな」


 ゼウはそういうとおやすみとテツに声をかけるとのそのそと部屋をでるのであった。


 「ああ、おやすみ」


 テツもそういうとベッドに横になると深い眠りにつくのであった。

 

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