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異世界にやってきたらズッ友は犬でした。  作者: 貼りマグロ


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第76話

  「なるほど裾をもうちょっとフワッとさせるのか、確かにこれで床に擦れて汚くなることもないのか」


 テツとブラウンがシノブに仮縫いの服を着せさせて、仕立屋と共に微調整をはかっていた。


 「なるほど、ここで袖を絞ってみると動きやすさと見栄えが保たれるのか」


 「ええ、しかしこれはなかなか良いデザインですね、ブラウン様、テツ様」


 仕立屋が感心したように頷く。


 シノブが肩が大胆な露出をしたワンピタイプの方の衣装に着替えさせられて微調整をしていたが、そのために周りにいる3人の視線に少し恥ずかしがっていた。


 「あの、3人ともそうそうジロジロみられてはとても恥ずかしいのですが」


 シノブが恥ずかしそうに身体を動かす、どうやら暗殺者の視線には慣れていても、こういう視線には慣れていないので大変そうであった。


 「そういうな、これは大事な仕上げの過程なのだから、量産の服とは違って微調整が大事なのだから」


 真顔でブラウンがそういうものだから、逃げ出すわけにもいかなかった、本当は全力で逃げたしたいのである、今まで諜報等々の仕事で逃げ出したい事はなかったけれどこれは中々に大変であった。


 「・・・!」


 顔を赤くして天井を眺めているとテツもすまなそうに謝る。


 「ごめんなシノブさん、すぐに終わるから」


 そう声をかけられて恥ずかしさのボルテージがマックスになる、漫画的表現でいえば一気に顔が赤くなり湯気がヤカンのごとく立ち上るアレである。


 「・・・は、はい・・・」


 それでも恥ずかしさマックスで逃げ出さなかったのは流石であった。


 そしてしばらくしてから。


 「はい、調整終わりましたよ、お疲れ様ですシノブ様」


 仕立屋が一通り仮縫いしてそう声をかけると一気に全身の力が抜けそうになるがなんとかこらえる。


 「ふう、今までの中でも一番辛い任務でした」


 シノブがそういうとブラウンがフォローを入れる。


 「それをこなしたのだから、今のお前は最強だな」


 「あ、ありがとうございます、ふう・・・」


シノブがそう溜め息をつくと、館の仕事を終えたハツネが入ってくる。


 「お疲れさまかしらシノブ」



 ハツネがシノブに水を渡すとグイグイと飲み干すと生き返った顔をするハツネに礼をいうと、ブラウンか手を叩いて、テツと仕立屋に声をかける。


 「ハツネかちょうどいい、シノブの着替えを手伝ってやってくれ、2人とも少し席を外そう」


 そういうと3人は揃って部屋をでて、しばらくすると普段のメイド服を着たシノブ(少し恥ずかしそうにしている)とハツネが部屋からでてくる。


 「お待たせしました、只今おわりました」


 シノブがそういうとブラウンがご苦労と声をかける。


 「お疲れさま、シノブさん」


 テツにそう声をかけられて一気に早足になり"どういたしまして"と一言残して自分の部屋に戻るのであった。

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