第72話
「なるほど、これは動きやすいですね色を変えれば暗殺にも適していそうですね」
躍りの練習ためにブラウンに頼んで作って貰った服を着て感心するシノブ、いわゆるジャージ着というやつである。
「いやいや、暗殺に使っちゃたらダメたからね」
「残念、了解しました」
そんなやりとりをしているとアイルがピョンピョンしてはしゃぐ。
「ねーねー、これ何すごく動きやすいんだけどー」
「フッフッフッ、それはジャージといって古来から伝わる伝統衣装なのだよ」
テツの答えに感心するアイルと、少し首をかしげるシノブ。
「幾分か歴史に詳しいのですが聞いた事ないのですが、テツ様がいうのならそうなのでしょうね」
「あ、ちょっとした冗談だったんだけど」
「そうだったのですか、何か申し訳ございません」
「お、おう、いいってことよ」
なんとか気を取り直して前に進み出るテツ、そしてかけていないサングラスを外す仕草をしてみせる。
「いくぜ、まずは基本からいってみよう、足をこうやってこう!」
テツがそうやって動画でみたボックスステップをかれいにしてみせる、昨日ゼウに見られていたステップの1つである。
"決まったぜ、昨日頑張って練習したかいがあった"
そう思いながら2人に向き直ってレッスンを開始するのであった。
「おお、なるほどこれはなんか新鮮だね」
「これは、軽やかに踊っているように見えますね」
2人はそういいながら軽やかに踊って見せる。
「おお、いいねめっちゃセンスあるよ、世界とれるよ!」
手拍子でリズムをとって誉めるテツ、そうやって時間が過ぎていくのであった。
「皆様お疲れ様です、はい飲み物用意しました」
タオルで汗を拭う2人に、ミュウがレモネードを持ってくる。
「ありがとうございます、身体にしみます」
「ほんと、おいしい、ありがとうねミュウ」
「いえいえ、どういたしまして」
ミュウが2人にニッコリ微笑むとアイルが立ち上がって気合いを入れる。
「さーて、美味しいレモネードもいただいたし次頑張っちゃお」
「ええ、そうですねアイル様頑張りましょう」
そういうと2人はテツの方を向くのだが、当の本人はまだへばっていたのであった。
「ごめん、まだちょっとまってて」
テツはひーひー言いなからコップに残ったレモネードを飲みほすのであった。




