第3章 アイドルの事 第68話
「街に買い物いってくれませんか?」
ミュウにいつものとおり買い物を頼まれる、テツはすっかり街に詳しいというか、大体の主な施設を把握していた。
「オッケー、で何買ってくればいい?」
「ありがとうございます、ではリストはこれになりますので宜しくお願いいたします」
リストを見て少し唸る。
「うむむむ、少し多いなちょっとアイルさん?」
荷物が少し多くなる事を予想して通りがかったアイルに声をかける。
「なーにー? ひょっとしてデート!?」
アイルが嬉々として声を揚げるのに対してツッコミを入れるテツ。
「ちがーうっっっ!!!」
「なぁーんだ残念ちぇっ」
そんなやりとりをしつつ準備を整えるの二人。
ウキウキした様子で腕を組もうとするアイル。
「だからおーまーえーはー」
アイルを引きはなそうとするテツとそれを微笑ましく見ているミュウであった。
そしてなんとかして街につい二人。
「何度来ても眩しい街だぜ」
街につくと、存在しないサングラスを外してキュキュっと胸にかけるジェスチャーをする。
「えっ! 今の何?」
「気にするな、カッコつけただけだから」
「なるほど、よくわからないけど」
そう言いながら街を歩きはじめる、街はやはり色々な人種、種族で溢れて賑かだった、1つ違うのは街角でいつも声を高らかに、説法等をしていたガイア教の姿が見えない事であった。
「ほんとにいなくなっちまんたんだな・・・」
ガイア教がいなくなった事に今更感じているのであった。
「どうしたのさ急に?」
「いんや、なんでもねーよただ腹減ったなぁと思ってさ」
「だったらさ、行きたい店あるんだけどいい?」
アイルが可愛く首をかしげる。
「お、おういいぜ」
「やったあ、こっちこっち」
そうやって嬉しそうに腕を引っ張っていくのは、女の子そのものであり、テツは複雑な表情で引っ張られていくのであった。




