第61話
「やっと終わったか・・・」
ブラウンはそういうと刀を納め祭司を見下ろす、当の本人は力のない目で虚空を見つめながら何やらつぶやいていたが、やがて息たえてしまうのであった。
「な、なんかこう・・・お疲れ様っていうのか、なんというか・・・」
初めて壮絶な戦いを目の前にして、先程までの元気の良さはどこへやら言葉が出てこないテツなのであった。
「うむ、その気持ちはありがたく受け取っておこう、テツこそああいう連中に狙われていて大変だったなご苦労」
ブラウンに逆に労われ、何となくペコリと頭を下げるテツ、そこへ元に戻ったシノブがやってきてテツの肩に手を置く。
「あのような戦いに巻き込まれ、少々お疲れでしょう、お風呂をようしますのでリラックスしてくださいまし」
その言葉にとまどいテツだが、ブラウンがうなずく。
「そうだな、そうしてもらえテツ、一度風呂に入って心をリセット、といってもなかなか無理な話だがな、事後処理は我々がやっておくから安心しておけ」
「お、おう」
「ではこちらへ」
そういってシノブはテツの手をひいてお風呂に向かっていくのであった。
「さてと、やる事はいっぱいあるな・・・」
ブラウンはそういうと、ハツネが答える。
「そうですね、まずはこれらを片付けて、街にいるガイア教徒の様子をみなければならないかしら」
「後は、市長にも話をきかないとな・・・といっても何も知らなさそうだな、やれやれ」
「それとあの女の子も、息があるのであれば処遇を考えなければなりませんし」
「そうだな、はやく片付けるか」
ブラウンはそういうと空を仰ぎ見るのであった。
一方こちらはお風呂場。
お湯が沸くまでまっているのだが、この状況にテツの頭が色々とグルグルまわってた。
"えっ? 俺どんな状況なの? 女の子とお風呂入っちゃう? いやいやそもそもそんな状況ではは???"
そんなことを考えていると、シノブが戻っくる。
「お湯が沸きましたので、テツ様どうぞ」
シノブかそういうとテツが立ち上がり、お風呂に向かい服を脱ぎ、お湯につかるとー。
「はあ、いい湯だなぁ」
その気持ち良さに心の声がもれる。
「そう、それはよかったですの」
「うむ、よきにはからえ」
「・・・」
「・・・」
しばしの沈黙の後、テツが後ろを振り替えるとタオル1枚羽織ったシノブが立っていた。
「あ、あ、あー@§&*」
そんなアニメや小説化でしか見たことのないシチュエーションに言葉にならない言葉をあげるテツ。
逆に落ち着いた様子でお風呂に入ってくるシノブなのであった。
「・・・あのーシノブさん?」
「シノブでいいですよ、テツ様」
「あ、あのでは俺もテツでいいです、様はやっぱり恥ずかしいですし」
「そうですか、ブラウン様の大切なご友人なので敬称をつけておりましたが、それならテツ」
シノブがそういうと、お風呂の反対側に浸かっていたところを距離をつめてくる。
「今回の事はあまり気に病んではなりません、アレはガイア教の祭司が勝手にやった事です」
いきなりのシノブのすぐにでも触れられそうな距離のアップに「ひゃっ、ひゃい」としか答えられないテツであった。
「うむ、よろしいでは私は先にあがりますのでテツはゆっくり浸かっていてくださいな」
シノブはそういって風呂からでようとするのだが、風呂の扉を開ける前に耳を真っ赤にして「先ほどの姿ほめてくれてちょっと嬉しかったですよ」と小声でいって立ち去るのであった。




