第53話
「はあぁぁぁっっっ!」
突進して突きを繰り出すと棒状の影をしならしてリータンにせまる。
「カカカ」
そんな奇声をあげながら一撃をかわしてみせるが、ハツネがその隙をついて斬りつけるのを身体を捻って無理な姿勢から四つん這いに着地する。
"ゴキン"
すると四つん這いになった腕の片方から鈍い音がする。
「今の音は・・・」
ハツネが眉をひそめる。
「なるほど、装着者の無事の有無は関係ないという事かしら、さすが呪いのアイテム吐き気がするのかしら」
「ハツネ、私の術であの子の捕獲に回るから、あのメダルの破壊頼むわ」
「了解かしら」
するとシノブが意識を集中してクモの巣状にのばした影から糸状にのばしてリータンを捉えようとするがそれをかわしてゆく。
その度にリータンの身体のあちこちからきしむ音がするが、そのうち足を絡めとる事に成功する。
「ウウウウ」
それに気づいたリータンが足に注意をそらした瞬間に胸のメダルに向かって、凄まじいスピードの突きをくりだす。
ヒュオンっっっ!!!
「これで終わりです、真閃一刀牙」
ハツネの突きが突風のごとく繰り出されメダルに刺さると、その瞬間リータンが叫び声をあげる。
「ぎょああえっっっ!」
人と思えない叫び声をあげると、砕け散るメダルとともに崩れ落ちるリータンを抱き抱えるハツネ。
「やっと破壊できたのかしら」
ハツネがそういうとリータンの顔を覗き込むと、彼女の顔は苦悶の表情を浮かべていた。
たしかに、身体じゅうあちこちに無理な負荷がかかり大怪我をおっているのだから。
「静かになったようだが、闘いはおわったのかな?」
ブラウンとテツが様子をうかがいにやってくる。
「ブラウン様ええ、けどこの子が・・・」
ハツネはそういうとグッタリとしたリータンを見せると、ブラウンそれと特にテツが顔色を変えて驚くのであった。




