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異世界にやってきたらズッ友は犬でした。  作者: 貼りマグロ


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第51話

 「まぁーた違う人がでてきたぁ、だめだよう私が用があるのはあのお兄さんなんだからぁ」


 リータンはそういうとローブから新たな触手を生やしハツネにとびかかる。


 「いくらやってもムダかしら」


 そういうと新たな触手を素早く切り落としていく。


 「うう~また邪魔をするヴ」


 触手が思うようにハツネに届かない事に苛立ちを見せるリータン、みけんにみるみるシワをよせる。


 「おやおや、レディがそんな顔してはいけないのかしら、これは少し躾が必要かしらねぇ」

 

ハツネの"躾"という言葉に顔色を変えるリータン。


 「しつけ・・・?」


 その様子を訝しむ(いふがしむ)ハツネ。


 「いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだごめんなさいごめんなさいごめんなさア"ア"ア"」


躾という言葉に異常に取り乱し頭を抱えるリータン、その腕には無数の"躾"された痣が残されていた。


 「なんと・・・」


ハツネは思わず絶句する、この取り乱しようと腕の痣おそらくはその先はしたくない想像だが、おそらくはそういう事なのだ。


 「ならばはやく終らせるのかしらこんな事」


 そういうとハツネは身体を怒りにふるわせながらひくく構え太刀を握りしめる。


 "おそらくはあのローブをひきはがせばなんとかなる"


 「真閃一刀"扇"」


 そういうと凄まじいスピードでリータンに太刀を振るう。


 すると見事なまでにローブだけを切り裂いて粉々にすると、ローブのしたからボロボロの白いワンピースがのぞかせると、ハツネとシノブは眉をひそめる、ローブの下は・・・思った通りだったのであった。


 「あああ、お父さんお母さん司祭さま、ごめんなさいごめんなさい、ちゃんとやりますからぁ・・・!!!」


 リータンは突如取り乱すとこの世の終わりだと言わんばかりの形相を浮かべる、とても少女がしていい表情ではないそれは今まで何があったか想像するに容易かった。


 「なんということ・・・」


ハツネはそれを見て哀れみの表情を浮かべ、それと同時にここまで少女を追い詰めた人間に嫌悪の感情を抱く。


 「ハツネ、今は冷静に」


 その様子を見てシノブが声をかける。


 「ええ、ごめんなさいシノブ、私はいたって冷静なのかしら」


 そういうとハツネは眼鏡をかけ直すしぐさをする。


 「そう、ならいいの」


 シノブはそういうとリータンのほうに向き直る。


 するとリータンのほうは何かをブツブツと呟き首から下げたメダルを掴んでいたが、あきらかに様子が普通ではなかった。


 「いやな予感がしますわ、私が魔法で外に弾き飛ばします」


 そういうとシノブはミュウの変身を解除して、魔力のリソースを魔法にまわす。


 「影打ち」


 シノブはそういうと手のひらから黒い玉を精製してリータンに投げ飛ばすと、そのまま命中して外に吹き飛ばす。


 「・・・あっ」


 短い悲鳴をあげて孤児院の外に吹き飛ばされると、野原に仰向けに倒れるリータン。


「手加減はしました、あなたでは敵いませんおとなしく引き下がりなさい」


 シノブがそういうも、リータンの耳には届いていないようだった。


 「・・・らなきゃ」


 「がんばらなきゃ」


 「認めてもらうまでがんばらなきゃぁぁぁ!!!」


 そういうとリータンはメダルを胸に押し当てる、するとメダルがめり込んでいき同化しだす。


 「・・・それはいったい・・・!?」


 ハツネとシノブは絶句する、それはおそらくは呪いかなにかのマジックアイテムの類いだろう、明らかに良い影響は与えていなかった。


 「うえええええぇ」


 うずくまって苦しそうに嗚咽をもらすリータンだったがそれがピタリと止まる。


 「あははは」


 急に笑いだしながら立ち上がるリータン、その胸には食い込んだメダルから眼が現れていて、やはり尋常ではない様子をうかべていたのであった。

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― 新着の感想 ―
宗教の恐ろしさは、教義という目的のためならどこまでも非道を出来るところで、そんな根幹がよく見られる場面でした。今回もとても面白かったです。
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