第40話
「おや? どこぞのボロキレかとおもえば・・・」
ブラウンのいる応接間に通されるやいなや、ブラウンが同じ事を口にするやいなやテツがツッコミをすかさずいれる。
「そのくだりはさっきやったから、もういいからっ!!」
運ばれてきた水を飲むと深呼吸をして落ち着く。
「ワハハハ、冗談だ冗談、許せ」
ブラウンはそう言うとソファに促す、どこまでも落ち着いた態度に少し期待を感じて少し冷静さをとりもどす。
「お、おう、ほんとにくえないやつだぜ、今はそれが頼もしいけど」
テツはソファに座ってゼウを膝に座らせ、事のはじまりを話はじめる。
「・・・というわけなんだよ、ついつい俺が犬と話ちまったせいで」
あああ、犬と話せるのが嬉しくてついつい話ちまったせいで、何か大事になっちまって・・・、ああいう連中ってのは日本とか海外のニュースとかでやってるようにとんでもない事をやらかす。
「顔色悪いぞテツ、まあわからんでもないが、まあアイツラは本当に犬と話せようが話せまいが、思いこんだら迷惑おかまいなしの連中達だからな」
ブラウンがテツをなだめると、"それに"といって立ち上がる。
「やつらとはいずれハッキリさせねばならないと思っていたからな」
ブラウンはそう言って立ち上がるとゆっくりと壁にかけてあるミュウの自画像を見つめる。
「それってアイルが言ってたやつか?」
「アイルからきいたのか?」
「あ、いや具体的には、なんか聞きづらくて」
「・・・そうか、なら俺から話そう」
「いいのか、俺なんかが聞いちまって」
なんかすごーく聞きたいけれど、かなりデリケートな過去そうだったので気になるテツだったのだがブラウンは続ける。
「いや、お前も聞いていたほうがいい無関係ではないのだから」
そう言って語りだすのはミュウの過去であった。
「あの時はまだ認識があまかったのだ・・・まさかそこまでする連中だとは」
そういうとギュウっと握り拳をつくると、シノブとハツネがそれを痛々しく見つめるのであった。
それはまだ5年前の程のことであった。
「んんん、今日もいい天気ね」
朝の光と街の喧騒、そして小鳥のさえずりが一体化して優しくミュウをおこす。
ベッドからするりと起き、顔を洗いネグリジュを手早く脱ぎ普段着に着替えると、朝食をとり片付けをする。
「さてと、孤児院にいかないとね」
ミュウはそういうと身支度を整え丘の上にある孤児院に向かうのであった。
「お、おいミュウって元々、孤児院に住んでなかったのか」
「いや、住んでいたさ、ただ、一旦独立して街に住みはじめたんだ、アレがおこるまではな」
そういうとブラウンは再び話しはじめるのであった。




