第2話
「くそっ!! どこまであるけばいいんだ?」
長く歩いたのか、そんなにあるいていないのか時間がわからなくなってくる、救いなのはゲームなのでありがちなモンスターや山賊にエンカンウントみたいな事になっていない事である、そのせいか最初にドアをくぐった時に森になってたのは夢で、俺はその夢の中をさ迷っているんじゃあないかなと思い初めてきた。
しかし、ほっぺたをつねったり、頭を叩いたり、目をとじて10秒たってから目を開けてみたりしても、そのような事はなく現実だという事を思いしらされる。
「ん、犬か?」
さらに道を行くと一匹の犬にでくわす、普通の大きさの犬といったところだ、そして低く唸っている、ん、唸っている?
「おいおいマジかよ、異世界初めてのエンカンウントが野犬て地味すぎない? そして俺終わるの?」
誰に聞かせるわけでもなく悪態をつき身構える、確かこういうのって背中見せたらだめなんだっけか? 何かで読んだ雑学知識をフル回転させて、犬を睨みつける、できるなら逃げたい・・・。
喉をかばいつつにじりよる、今のとろ野犬がこの一匹しかいないのは幸い、他がいるならくるまえにどうにかしないと、こんなときにプレイしたゲームのバトルBGMが脳内でながれてくる、こんなときに、、、まったく!
そして、野犬が間合いとみてとったのか吠えながら飛びかかってくる、俺はというとその声にビビって手を思わず目をつぶって前にやってしまうのだがー。
”ぎゃぅぅん!”犬の悲鳴が響きわたる、恐る恐る目を開けるとそこには俺の腕を深々と口に突っ込まれた野犬がぶら下がっていた。
野犬の方はというと、厚手のパジャマが効をそうしてなかなか俺の腕を噛めないようだった、その立場もあってかぜったいしないことをする、すなわち野犬に説教をである、どうやらまだ夢だと思っている自分がいるらしい。
「へへん、いいか? この俺様を二度とおそうじゃないぞ・・・いや襲わないでねほんとおいしくないよ?」
そういいながらそっと手を抜いてやる、すると野犬は茂みの中にスルッと消えていくのであった、それを見てほっとした瞬間疲労感がどっと襲い眠たくなる。
「まて、俺そのまま寝るのはさすがにまずいだろぉー」
そうして"スヤァ"と呟きながら深い眠りについてしまうのだった。