第23話
時間が夜になり、ブラウンのペットであるトイプードルがワンっと吠える。
「おや? ジュリアンちゃんはお腹空いたっていってるぜ?」
「おや、もうそんな時間か」
ブラウンがそういいながら席を立つが、ハッと気づく。
「うん? 確か君には私のペットの名前は教えた覚えがないハズだが?」
「ああ、俺ねなんかこっちの世界にきてからだけど犬の言う事がわかるみたいなんだよね会話するみたいに」
「エルフ等の種族ならともかく、人間なのにか」
「ひょっとしてすごいのかこれ?」
「そうだな、大体は術式等を使って意思の疎通をはかったり、操ったりするくらいだからな、何もない状態でちゃんと会話できるのはすごいかもしれん?」
ブラウンが感心して頷く、どうやら地味ながらそれなりにすごい能力らしい。
「なるほど、ならジュリアンが何て言っているか分かるかい? ほらテツのところに行っておいで」
ブラウンがそういうと、トイプードルのジュリアンがテツのところにいってキャンキャンほえる。
「ほうほうなるほどね、それはほんとか? ジュリアンすごいな・・・」
テツの若干ひいた表情を見て嫌な予感のするブラウン。
「ちょっとまて、テツもジュリアンも、何て言ってるんだ!?」
「あの、ブラウン・・・、表現の自由ってのはあるとはおもうけど」
「な、なんだまさか・・・」
「ミュウの絵画に向かって愛を囁くとかどうよ? しかも毎日」
「あ"ーやめろおぉ!! お前が話せるのはわかったからジュリアンもやめるのだっ!!!」
今度は顔を真っ赤にしたブラウンの悲鳴が屋敷に響きわたるのであったー。




