第135話
うん•••
心地よいベッドの感触に包まれながら目を覚ますと眼前には知らない天井が広がっていました、確か私は馬車な乗っていたハズなのですが•••。
そこで冷静になって思考を巡らせてみる。
そういえば馬車に乗っていたとき暑さで意識が朦朧となっていたところまでは記憶がある、という事はそのまま倒れて運ばれたという事なのでしょう、恥ずかしいヤタガラスとスカーがいるとはいえテツ様をお守りすると心に誓ったのに。
そんな事を思っていると声をかけられる、見た目は白い服をきた女性で色々な道具をのせたワゴンを持っていた。
「大丈夫、 頭まだ頭痛とかする?」
セリフからするとこの女性はやはり、看護する方なのでしょう、という事はやはり私は倒れてしまったのですね。
「うん、大丈夫そうね、じゃあちょっと仲間の人達呼んできますね」
脈を計って大丈夫と判断した看護士は外で待っている仲間達を呼んでくる。
「皆さーん、仲間の方意識が戻られたのでどうぞ」
その呼び声に入ってくる。
「シノブさん、よかった目を覚ましたんだな」
テツがそういってヤタガラスやスカーと共に入ってくる。
「テツ様、すいません倒れてしまって」
私がそう謝るとテツ様は気にするなと手を振って笑ってみせる、なんて優しい笑顔なのでしょう、その優しさの余韻に浸っているとテツ様は感心しながらうなずいてつぶやいてみせるのです。
「うん、その寝間着姿もかわいい!」
その言葉に自分が今、いつもの服装ではなく、岩の民での夜の事のときよりも恥ずかしくなって顔を赤くさせてしまうのがわかるのでした。