第126話
「お、ちょうどいい、こちらはー」
突如はいってきた女性にムングがテツをしょうかいしようとした途端にビンタがとんでくる。
バチコーン!!!
辺りに音が響き渡るとムングが詰め寄られら、テツ達がいきなりの事にポカーンとしていると、女性がこちらに気づきバツが悪そうに笑いとりつくろう。
「あらやだわ、お客さんいたのねオホホ」
太いドスの効いた声が一転、優しい声にかわるのを聞いた瞬間、テツのある記憶がよみがえる。
それはイタズラして母親に怒られていた時に、電話がかかった瞬間に声が別人のように優しくなって話し始めた記憶であった。
「まさしくカアチャン・・・」
テツがそういうと女性がこちらに近づいてくる。
「なんだい? 母親が恋しいのかい、たんと味わいな」
そういうと力強く抱きしめられるが、胸のたわわに息を詰められもがくが、女性の方は喜んでると勘違いして力強くなる。
「あの、そろそろ離していただかないと、窒息してしまいます」
シノブが慌てて止めようとすると、女性が手を離す。
「あー、ごめんね、彼女さんいたのね」
女性はそういうとペロッと舌をだして謝ると、シノブは顔を赤くして、顔を青くしているテツを介抱するのであった。
「あのー、それでそろそろいいかな?」
ムングはそういうと、話しを戻す為に咳払いするのであった。