第11話
「いやあ懐かしいねぇこの感じ」
翌日、俺は今懐かしい感じにひたっていた、時間にして1日くらいしかたっていないだろうし学校にもいっている、しかしこうやって何かを学ぶというシチュエーションは何年ぶりかの様に感じていた。
「ようし、なんでもかかってこい!」
そうやって意気込むと隣に座っている孤児達が真似をして腕捲りをする、真似をされるとなんか恥ずかしい・・・。
それはそうとミュウが教室でいうところの教壇に立っており目の前にいろいろな物を並べておりそのうちの1つを手に取り後ろの黒板に何か文字を書いてみせる、それは真っ赤な果実でリンゴにそっくりだった。
「なあゼウさん、あれってひょっとしてリンゴっていわない?」
「お、よくしっているねぇそうだリンゴだ」
ようしようし、どうやらこの世界色々と共通することも多いみたいだな、とりあえずはミュウの発音に続いて発音をまねてみる、知らない言語というものはなかなか難しく苦戦する俺、そして横から不思議そうに見る子どもたち、そんな目でみないでー。
それでと何日かたって少し慣れてきた頃によせばいいのに俺はバカなことをしてしまう、いわゆる調子にのるというやつだ。
「なあゼウさん?」
「なんだ?」
「そろそろこの言葉にも慣れたから聞いておきたい事があるんだけど?」
「なんだ?」
「なんだその・・・胸のたわわはなんというんですかね?」
「ああ、あれね、ておい! 真面目にやれ!」
そう言いながら頭を軽く噛んでくるゼウ、痛いよ!? しかもミュウはそれをみて微笑ましく笑っている。
いやいや微笑ましくないしかじられてるから!!
まぁ、そんなこんなで授業の日々が続くのであった。