第117話
「なるほど、そんな事があったのねぇ」
テツはアクロスと杖屋に向かう途中今までに起こった事を伝えていた。
「正直なところ、俺は直接原場みていないから詳細は知らないからシノブから聞くか、見に行くといい」
「ありがと、テッちゃん」
そういうとアクロスがまたもや抱きつこうとするのでヒラリとかわす。
「んもういけず」
「あのね、なにかとつけて抱きつこうとするの、やめてくれませんかね? 心臓に悪いので」
そういった掛け合いをしていると杖屋のまえにたどり着き、タイミングよくシノブがでてくるのであった。
「テツ様、それにアクロス、あなたがきたのですか? 祭りが終わったのでてっきりかえってしまったのかと」
シノブがそう言うものだからまたしても、アクロスが胸を反らして話はじめ一通り聞くと、村長から聞いた事をまとめた紙をアクロスに手渡す。
「ならちょうど良かった後の調査はアクロス、あなたに任せましょう、適任者がきて本当によかったです」
「ふふん、でしょう? 後は任せておきなさい」
「ほんと、助かりました、調査が終わればあの屋敷はテツ様が購入するのでその手続きもお願いしますね」
シノブかそういうとアクロスが感激したような顔でテツを見る。
「あらあらなんて感激なのかしら、私達二人の愛の巣なのね」
それを聞いてテツがクネクネするアクロスにツッコミをれようとするのだがー。
「アクロス、迷惑になるのでテツ様にそのような事をおっしゃってはいけませんよ!?」
と、凄みをきかせてニッコリと微笑むと、"・・・ハイ"と返事をするのだがあまりの凄みのためテツもつられて返事をするのであった。
「・・・あの、テツ様はいいんですよ!? なんか恥ずかしい」
シノブはそういうと顔を真っ赤にするのであった。