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第104話

 「いててて」


 馬車の振動にゆられて響くのか、右足の付け根をさするテツとそれを見て心配そうに見つめるシノブ。


 「大丈夫ですかテツ様、やはりブラウン様に頼んでもう少し良い馬車にしていただいた方がよかったのではありませんか?」


 シノブがそう心配するとテツが頭を掻いて答える。


 「いや、あんまり良い馬車だと変な連中に目をつけられかねないし、その事によって噂になるのもちょっと勘弁だしな、これくらいの馬車が丁度いいんだよ、心配してくれてありがとシノブさん」


 そう言われてそうなのですねとうなずいて、今度は丸薬と水筒をとりだす。


 「テツ様、これを腰の痛み止めとお水です」



 テツはそうい言われて差し出された薬を飲むとウトウトと眠くなりそのまま、ありがとうといいながら眠りにつく。


 「よいこらしょっと、これで少しは楽だろうよ」


 スカーがそういうと起き上がりテツと馬車の間に潜り込む。


 「スカーありがとうございます」


 シノブにそう礼を言われて、ワン! と吠えるスカーなのであった。


 そして、そうしながら馬車に揺られる事2、3日、ある村に到着する。


 見た目、白塗りの壁が綺麗な村であった、その様子を眺めてテツが、おおこれこそ異世界って感じたなと呟くのだが、シノブとスカーは首をかしげるのであった。


 「異世界・・・? なんでしょうテツ様?」


 シノブのその反応に少し恥ずかしくなりなんでもないと、手をふってごまかすテツなのであった。

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