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転生、いきなり最悪過ぎだよ!!  作者: 志位斗 茂家波
3章:修行道中面倒事増殖
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異変の真相 その2

久し振りの更新

不定期投稿なのに、ひと月も開けないように気を使ってしまうのはなぜだろうか。

SIDEフレイ


……モンスター『ヘビーセンチペッド』。


 その巨体は実は無数の子蟲の集合体で、大百足の形をとっている。


 猛毒をまき散らして汚染してくる相手というだけだって、接近戦は不味い。



「となれば、遠距離攻撃でやっていくぞ!」


 幸いというべきか、フレイたちはそれぞれ遠距離攻撃手段はある。



「『フレイムボム』!!」


 着弾して爆発する火球をフレイは放ち、


「『ウインドブースト』するの!」


 その火球はフラウの風の精霊魔法の補助を受けて威力が増大する。



「ふんばぁぁぁぁぞい!!」


 ぶぉんっと勢いよく鉄球をゾンバルは振り回して直撃させ、


「でっせい!!」


 その辺の岩石などを、リールは大槌で打って、砲弾のようにヘビーセンチペッドへめがけて飛ばしていく。



「バッフヒィィィン!!」


 ボルドは雷撃を放って痺れさせ、相手の動きを制限させ、皆の命中率を上げる補助を行い、


【頑張るでござる!】


 ユキカゼは遠距離攻撃手段に乏しいので、フレイの中に大人しく入って応援するのであった。




 皆それぞれの遠距離攻撃を集中され、逃れようと動くヘビーセンチペッド。


 だがしかし、運の悪いというか、ここはダンジョン。


 室内では逃げようもなく、身体を元々の小さな虫の集合体から分散しようにも、炎で焼き尽くされ、鉄球や岩石によって潰されていく。


「ビッギャアッァアァァァァァァ!!」


 断末魔をあげ、最後の抵抗とばかりに毒をまき散らすが、もはや意味をなさない。


 爆殺、圧殺、殴殺、電撃殺の攻撃を受け、哀れにもその体は崩壊していき、殲滅されてしまうのであった…‥‥。







「‥‥‥さてと、後はこっちの調査か」


 ヘビーセンチペッドの手ごたえの無さに全員物足りなさを感じつつ、今もなお輝き、暴走しているように動くダンジョンコアへ向き直る。


 この潰れた蟲の群衆がまき散らした毒の影響もあるだろうが‥‥‥‥なんにしても、元々子のコアが暴走した原因が知りたいのだ。


「ナビリン、今なら解析可能か?」

【…‥‥可能なようです。あのモンスターの消滅と同時に鑑定の妨害していた力も消滅。これより鑑定を始めます】




……鑑定機能を妨害するほどの力は無かったように思える。


 ヘビーセンチペッドの亡骸を見つつ、フレイはふとそう思った。


 ナビリンの鑑定機能はちょっとやそっとじゃ妨害されないのに、この程度の相手で妨害されるとは少々考えにくいのだ。


 まぁ、あっけなく倒せたから良いが…‥‥なんにしても、気にしておいたほうが良いのかもしれない。


【鑑定完了。ダンジョンコアの暴走原因判明】


 っと、考えていたところでナビリンからの言葉が来て、フレイは我に返る。


「なら、その原因は何だったのか教えてくれ」

【ダンジョンコアの解析から、判明した暴走原因は‥‥‥‥ん?】


 内容を告げようとしたところで、どことなく首をかしげる様な声でナビリンは言葉を詰まらせた。


「何かあったのか?」

【いえ、全容は解明できたのですが‥‥‥‥この結果って、出すべきなのでしょうか?】


 珍しいというか、何となく告げるのを躊躇するようなナビリンの声。


 スキルであるナビリンが、物凄く微妙な声を出すとは、どんな結果があったのか?



「報告するわけだし、出してくれ」

【……了解。今回のダンジョンコアの暴走原因、その大本は…‥‥どうやら、単純に恐怖というか、生存本能が働いたからのようです】

「生存本能?」


 ダンジョンは生物の一種であるという説もあるし、生存本能があってもおかしくはないが‥‥‥なぜその本能が働いた?


【その発動原因ですが‥‥‥原因、我々です】

「え?」

【先日の、マグマイバーン討伐時、どうやらあれは中々自信あるタイプだったようですが、それを上回る力で討伐され、しかも記録されているブラックリストには無いタイプであり、その力量を本能的に感知した結果、ひどく恐れたようです。ゆえに、生存本能というか、防衛本能が働いた結果、あのような事に…‥‥】


・・・ブラックリストが何なのかは気になるが、その原因を聞きフレイはあっけにとられた。


 まさかの元凶を辿ったら…‥‥自分たちらしいという事実に。


 灯台下暗しと言う言葉があるが、まさにそれはこの状況なのかと思うのであった。


元凶を調べたら、まさかの自分たち。

灯台下暗し、自業自得、因果応報などが頭に思い浮かぶ。

というか、そこまで恐怖されることなのか…‥‥

次回に続く!!


……とは言え、まだ終わったわけでもなさそう。

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