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転生、いきなり最悪過ぎだよ!!  作者: 志位斗 茂家波
3章:修行道中面倒事増殖
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現状、考えられる不安

SIDEフレイ


‥‥‥ナビリンの感知した通り、少し引き返してみたところ、そこはすでに変貌していた。


「20階層から上で、19階層……毒沼が広がっていた場所だったよな?」

「そのはずだったが…‥‥」

「溶岩風呂に変わっているぞい」


 思いっきり、階層そのものが変わっていた。


 いや、この階層自体も色々と変わっているというか、何というか。



【‥‥‥鑑定不可能。ダンジョンの変化速度に対応できません】

【‥‥‥中に入って、ナビリンの機能を間近に見て分かるの】

【うわぁ、これはひどいごちゃごちゃのぐっちゃぐちゃな鑑定でござるな‥‥‥】


 体内のスキルのナビリンと、精霊のフラウ、ユキカゼたちの会話が聞こえてくるが、どう聞いても良い情報ではない。


…‥‥最悪というか、ダンジョンが現在進行形で再構築、増設、モンスターも追加投入などされているようで、現時点でのフレイたちのまともな帰還は不可能であった。








「…‥‥とりあえず、状況整理か」


 ダンジョン内なのに暗くなってきたので、ひとまず焚火をたき、周囲を魔法で何重にも防御を張り巡らし、一旦現在の状況をフレイたちは整理することになった。



 まず、ダンジョンが新たに成長?したのか変化を起こし、帰路予定の階層が変更されまくった。


 探知機能で探って見れば新たなモンスターが出現しているようで、現在進行形で増加中。


 モンスター・パレードの危険性はあれども、各階層の広さやダンジョンの成長速度などを考えると危険領域には達していないようで、まだ安心はできる方だ。


「食料とかは、狩っていけばどうにかなるか」

「バルブッヒン」

「ボルドがいるから、回復とかも可能なの」

「就寝時にも、交代で見張り可能でござる」

「あとは敵の強さもあるが…‥」

「そこは大丈夫ぞい。むしろ、珍しい首が狩れそうだぞい」



…‥‥このままダンジョン内に滞在しても、どうにかなる。


 とは言え、楽観できるような状況ではない。


【鑑定機能及び探知などで確認完了。溶岩風呂、毒沼、針地獄、モンスターハウス、溶解液…‥‥その他諸々ヤヴァイ感じのてんこ盛りな階層が増加しています】

  

 ナビリンが強調して告げるその言葉に、危機感が増加する。


 現在いるこの階層自体も変化する可能性をはらんでおり、何時人が入れぬような危険な階層になるのかもわからないのだ。


 ゆえに、フレイたちが取れる手段は一つ。


「ゾンバルさん、全力で戦闘できますか?」

「うむ、大丈夫だぞい。老いてきたが、それでもまだまだ100時間連続戦闘程度であれば可能ぞい」

「この糞爺、まだまだ強いのかよ‥‥‥」


 ゾンバルの言葉に、リールが呆れたようにつぶやく。


 とは言え、それはそれで現在の状況を考えるのであればありがたい。


「ボルド、全速力で疾走可能か?」

「ブルバッヒィン!!」


 任せろと言うように、鼻息荒く返答するボルド。


 ならば、この1人と1頭の力をフルに使えば、ある事が可能なはずだ。



「それじゃ、ある作戦を思いついたんだけど…‥‥‥」


 超・攻撃力に超・速度。


 この二つを組み合わせてしまえば‥‥‥‥下手するとちょっと不味い代物を生み出しかねないが、ダンジョンを制覇することが可能なはずである。


 やり過ぎるのは色々と不味いだろうけれども、今はそんなことを言っていられない。


 とにもかくにも、思いついたその無茶苦茶な方法を、フレイは説明し始めるのであった‥‥‥



―――――――――――――――――――


SIDE???


―――――ERROR!ERROR!

―――――ERROR!ERROR!

―――――プランA、実行、効果無意味!

―――――緊急停止不可能!!緊急停止不可能!!

―――――誰カ誰カ!!停止求ム!!



…‥‥ダンジョン内の奥底、ダンジョンコアのある階層。


 そこは今、ありとあらゆる警報音が鳴り響き、異常事態が起きていたことを示していた。


 元はただ、危険を感知したがゆえに自己防衛本能が発動し、動いただけであったが‥‥‥どういう訳か、コア自身にも不明な何かが起きて、停止不可能になっていたのである。


 はたからみれば、ただの急成長のようにも思えるが、この成長は異常過ぎた。


――――――ERROR!ERROR!ERROR!

―――――緊急停止不可能!!緊急停止不可能!!

―――――誰カ!!誰カ、ダレカ…‥‥‥止メテ!!


 コア自身にも制御ができない異常事態。


 その悲鳴は、どこにも届かなず、どうしようもできない。


 だがしかし、制御の効かない自身にはどうにもならず、今はただ叫び続けるしかないのであった…‥‥

‥‥‥何やら非常に不味そうな自体。

フレイたちが思っている以上に、何かが起きてしまったようだ。

果たして、彼らはその事態に気が付けるのだろうか…‥‥

次回に続く!!


‥‥と言うか、どうやって助けろと。

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