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転生、いきなり最悪過ぎだよ!!  作者: 志位斗 茂家波
3章:修行道中面倒事増殖
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異常事態発生

何やら騒動の予感‥‥‥

SIDEフレイ


‥‥‥翌日、いつも通りフレイたちはダンジョンへ向かっていた。


 本日は、ゾンバルも共にいたが、フレイたちの修行の様子を見るためではない。

 

 マグマイバーンが出現したことにより、もしかしたら珍しい首があるかもしれないという考えを持っているらしい。


「ふふふ、いない可能性もあるが、楽しみもあるし、面白そうだぞい」

「ダンジョン内でどさくさに紛れてつぶせないかなこの糞爺」

「リール……手伝おうか?」

【止めないの?】

【まぁ、気持ちは分かるでござる】

【とは言え、今はまだ無理ですね】


 


 とにもかくにも、今日もダンジョンでの戦闘による修行を…‥‥と考えていたのだが、ダンジョン前にてなにやら騒がしいことに気が付いた。


「ん?」

「あれ?何か人がいつもより多いような……」


 通常であれば、ダンジョンを出入りする人たちでにぎわっているダンジョン前。


 だがしかし、本日は通常以上に人が多く、どうも何かあったらしい。



【何かあったのでしょうかね?探知機能で探って…‥‥っ!?】


 ナビリンがその以上の正体を探るべく、探知機能を発動させる。


 そして、数秒もかからないうちに何かを感じたらしい。


【‥‥‥ちょっと妙と言うか、明かな異常事態です】

「というと?」

【ダンジョン内の敵反応‥‥‥大幅に切り替わっています】


 そのナビリンの報告に、フレイたちは驚くのであった。









「‥‥‥ダンジョンが急成長した!?」

「うっそだろおい!!」


 都市内のギルドに出向いて見れば、どうやら既に情報が伝わっていたらしい。


 なんでも、この都市のダンジョン「バルブルリア」が、一夜にして変貌したというのだ。




 ダンジョンと言うのは、一説では生物ではないかと言われているように、成長することもある。


 だが、それはあくまでも階層が増加したり、出現するモンスターの種類などが変わるぐらいで済むのだが‥‥‥どういう訳か今、このダンジョンは異常な成長を遂げていたようで有った。



「お、お待ちください!ギルドでも今、調査中なのです!!」


 ギルド職員たちが、情報を求める冒険者たちをなだめつつ、対応に悪戦苦闘していた。


 ダンジョンで日銭を稼ぐ人もいるので、早めに情報を得たいのだろうけれども、そううまいこと行かないらしい。


 冒険者に出される依頼掲示板をみれば、ダンジョン調査の依頼がずらりと並んでおり、今は早く情報が欲しいようであった。


「うわぁ‥‥‥なんかもう、既に出ている情報だと、階層そのものが完全に変容しているのか」

「洞窟のような状態だったのに、マグマや水であふれるとか……どうなっているんだ?」


 既に判明している情報なども流されていたが、成長ぶりが予想以上なのが理解させられるだけ。


 今まで潜ってきたダンジョンの様相とは異なるようで、このままでは修行の支障に‥


「なるわけがないぞい!!むしろ、これはチャンスなのだぞい!!」


‥‥支障が出るどころか、ゾンバルのやる気が向上した。


 このダンジョンの変貌ぶりからして、珍しい獲物が出る可能性が高いと踏んだのであろう。


 だが、それはつまり…‥‥



「ダンジョン調査の依頼を受け持つぞい!!これも修行として、危険極まりない場所へ腕試しをするのだぞぉぉぉい!!」

「やっぱりこれも修行かー!!」

「ふざけんなよ糞爺ぃぃぃ!!」


 いまだに全てが明らかになっておらず、情報混乱も見られるダンジョン。


 できればある程度落ち着いてから行きたかったが、有無も言わさず、フレイたちはずるずると引きずられる形で、ダンジョンへ向かう羽目になるのであった…‥‥



‥‥‥なお、こういう異常事態の時に普通は制限がかかりそうなものだが、調査依頼もあるし、ゾンバル自身がどうやら相当高ランクの冒険者のようで、向かうことは問題ないとされてしまったのであった。

異常成長を成し遂げたダンジョン。

一体何が原因なのか、そして内部はどうなっているのか。

出来ればある程度情報を得たいのに、有無を言わさずにフレイたちは無理やり攻略をさせられる羽目になるのであった‥‥‥

次回に続く!!


‥‥‥ダンジョン、なぜ急に成長したのだろうか?いや、むしろこれは成長と言えるのだろうか?

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