帰還しても
不定期投稿だけど、だんだん週1ぐらいに落ち着いてきた感じ?
いやまぁ、やれるときに出すみたいな感じなんだけどね。
SIDEフレイ
……マグマイバーンとの戦闘を終え、フレイたちは一旦ダンジョンから帰還し、ゾンバルの屋敷に戻っていた。
「なるほど、マグマイバーンと遭遇するとは、修行中に遭遇し戦闘したのはいいことだが、ちょっとばかりよくない情報でもあるぞい」
ふむふむと深く考え込むゾンバル。
通常、マグマイバーンがあの階層で出る確率は余り無いそうで、遭遇したのは運が悪かったと言える・・・・・と言えば済むのだが、ゾンバルにとっては良くない情報だったようだ。
「マグマイバーンと言えば、その首は超高熱で斬りがいのあるやつなのだぞい!!遭遇したらズバッとやってやりたかったのに、何でお前たちの方で曹禺してしまうんだぞーい!!」
「そっちの方で怒るの!?」
「この糞爺、自分が遭遇できる可能性を逃して怒るのかい!!」
【そっちとは、想像していなかったの】
【なんというか、戦闘狂、いや、首狩り狂でござるよなぁ‥‥‥】
滅多に遭遇しない相手にフレイたちが遭遇したので、次にゾンバルが向かってもいない可能性の方が大きい。
今回ばかりはその不運に嘆いているようで、おいおいと悔しみまくっているのであった。
……結構苦労したのに、この人にとっては首狩り対象としか見ていなかったのか‥‥‥。
なお、お土産として爆発四散したが、念のために縫い合わせて持ってきたマグマイバーンの首を見せたところ、期限はすぐに治った。
【‥‥‥つぎはぎだらけで、余計に不気味なんですが】
ナビリンのその一言は、聞かなかったことにしよう…‥‥嬉々として屋敷の首を飾る処に持っていったが、真夜中に見たら絶対に怖いだろうなぁ‥‥‥
―――――――――――
SIDE???
……ダンジョン「バルブルリア」にて、潜っている者達がいた。
彼らはゾンバルの親戚でもあり、脱獄し、とある目的でここにやって来たのである。
「ここに、ゾンバルの弟子とその他がやって来るのか」
「ああ、間違いない。今日は既に出てしまったようだが、明日か明後日にはまた戻ってくるはずだ」
「修行と言う名のダンジョン探索のようだがな」
一応、盗賊行為などをしていたとはいえ、彼らはそれなりに腕に覚えがあった。
ある程度の階層まで進んだところで、彼らはそこにとどまり始める。
「しかし、ゾンバルの弟子とやらを人質にする作戦は良いとして‥‥‥まさか我々が前線に出なければいけないとはな」
「表立って盗賊などを雇えねぇし、自力でやったほうが良いと思ったからな」
「ああ、こちらの方が多少苦労するとはいえ、帰還時にここで倒したモンスターの素材などを持っていくことができ、手ぶらで帰る事にはならないからな」
いまだに情報は少ないが、彼らはゾンバルが弟子を取っているということをつかんでいた。
そして、このダンジョンへ潜らせる修行をしてると聞き、ここで待ち伏せ、襲撃をかける事にしたのである。
まだ子供のようだという情報もあるし、自分たちであれば失敗することもない。
人に頼まずとも、ある程度のガキであれば負けるはずがないと自信があったのだ。
だがしかし、彼らは知らなかった。
その肝心の弟子とやらは、規格外な強さを持つことに。
いや、彼ら自身にとって都合の良い情報しか見ず、強いかもしれない情報を、そんなわけがないと鼻で笑い、なかったことにしていたことから、既に色々とやらかしていたのだが…‥‥
……そしてまた、ダンジョン自体にも異変が起き始めていた。
ゾンバルの弟子……フレイたちにやられるのが先か、それともその異変に巻き込まれるのが先か。
何にしても、彼らの滅亡は既に決定事項なのであった…‥‥
ゾンバル、まさかの惜しむ方であった。いやまぁ、滅多にないものが出たら、次に出るのがいつかわからないからなぁ‥…
しかし、何やら起きているらしいが、現状まだつかめていない。
それでも、着実に‥‥‥
次回に続く!!
…なお、後につぎはぎマグマイバーンは余りにも恐怖過ぎたために、知らない人が驚き過ぎてぶっ倒れる事が多発したとか……




