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転生、いきなり最悪過ぎだよ!!  作者: 志位斗 茂家波
3章:修行道中面倒事増殖
82/99

悪意しか感じない

※注意

今回の内容は想像したくないようなものです。いやまぁ、グロとかは流石に引っかかるからないのだが・・・別の方面から攻めてきます。

SIDEフレイ


……ようやく、15階層を終え、16階層である。


 トラップだらけの階層で、ナビリンのおかげで大事は免れたが、それでもそれなりに神経を使う。


 だがしかし、どうやら16階層は……


「これはこれで、トラップよりも厄介と言うか気持ち悪いな!!」

「この階層は全員が逃亡するらしいんだよ!!」

「理解できても嫌なの!!」

「流石にこれは精霊でも辛いでござるよ!?」



 モンスターの数が激増する階層だったらしいが、それだけであればまだマシである。


 魔法で広範囲を焼き尽くしたりして、どうにかなるからだ。


 けれども、世の中そう都合よくなかった。



 火の魔法が効かない?フラウたちの補助も効かない?打撃など効かない?


 いや、それらはすべて効果があり、そのあたりはまだ大丈夫。


 いや、でも大丈夫じゃない最悪な、それこそ悪意しか感じないようなものが、この階層にあった。




カサカサカサカサカサカサ!!

「ブルバヒィィィン!!」

「ボルドそのまま電撃お願い!!こっちも炎魔法で押し切るからね!!フラウ、風の補助を!!」

「了解なの!!」


 いやな音が大量に鳴り響き、フレイたちは全力で応戦していた。


 戦闘に出来れば出さないようにしていたボルドであったが、流石にこの状況では借りざるを得ない。


 そう、この音からわかるように…‥‥


「なんでこの階層でGが大量発生しているんだぁぁぁぁぁ!!」

【正確には「ゴキイリアン」というモンスターのようですが……うぇっぷ、私、スキルなのに吐きそうです……】


……見た目がどう見ても、巨大化したGの群れであった。


―――――――――――――――――

「ゴキイリアン」

巨大化したGのように見えるが、実は全くの別物。

蟲のモンスターではなく、植物、それも動けるタイプとされる。

集団で発生し、炎魔法などに非常に弱いのだが、その物量差が圧倒的ゆえに中々討伐しづらい。

――――――――――――――――


 本物のGとかではなく、別物と言う説明だが、それでも見た目が非常に似ており、地獄絵図でしかない。


 炎魔法を扱えるからまだ何とか対応できるが、それでもこの光景は非常に辛い。



 精霊のフラウたちや、スキルであるはずのナビリンでさえも嫌悪感を催すが、どうやら周囲にそれをもたらすスキルを一体一体が持っているらしい。


 努力習得のスキルはあるが…‥‥こんな奴らのスキルなんぞ、絶対取りたくない。



「ああもう!!非常に多いなぁ!!」

「拙者は近接特化でもあるでござるから、滅茶苦茶辛いでござるよぉ!!」


 切って焼いて吹き飛ばして叩き潰す。


 次から次へとやってくるゴキイリアン。どこからそんなに来ているのかナビリンに分析してもらっているが……精神的なダメージの方が多い。



・・・・・後で絶対、このダンジョンでの修業を言ったゾンバルに対して、全員でフルボッコ&ここへ輸送を皆で誓うのであった。










 それからようやく3時間ほどぶっつけでやり終え、どうにかこうにかゴキイリアンの総進撃は収まった。


 出所を探すと、どうやらこいつだけが延々と出現し続けるマジックアイテムがあり、そこへ向けて火力手中で破壊し止まったが…‥‥なんて非常に迷惑なマジックアイテムであろうか。



【…‥‥メンタル的に、大幅に削られましたね】

「ボルド、精神回復のミルクってないかな?」

「ブルバヒィン……ブル」


 とりあえず、皆で一息をついて、回復に徹する。


 魔力とかも一気に消費したし、全員の精神にダメージを喰らっていたしなぁ……


「ふぅ……どうにか殲滅できたな」

「当分、同じような相手は嫌だよ」

「流石に、此の先には出ないでござるよね?」

「悪夢だったの」


【……残念ながら、次なるお知らせがあります】

「ん?」


 一息ついている間に、ふとナビリンがそう言葉を発した。


【ただ今のマジックアイテム、念のために探知機能でこの階層内を捜してみたところ……起動していないのが、後3つほど確認。他の冒険者たちが入り込み、ただ今そのアイテムを作動させました】

「…‥‥それってつまり?」


 今のナビリンの言葉を、フレイは信じたくなかった。


 だが、遠くからその足音が聞こえてくる。


……サカサカサカサ!!


【第2ラウンド、開始です】


 無慈悲にも告げられるナビリンの言葉と、後方で発生させたらしい冒険者たち。


 そして、そのさらに背後から津波のように迫りくる黒き波に、フレイたちは悲鳴を上げつつ、再び戦闘へ突入するのであった‥‥‥‥


ある意味、他のモンスターたち以上にモンスターらしいものたちであった。

うん、絶対に遭遇したくない。

だが、これはまだ薄幸の序章に過ぎないのかもしれない…‥‥

次回に続く!!


……不定期更新、けれども何とかやっております。

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