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ダンジョン『ジャコーウヤ』

ちょっと短め

今回ようやくダンジョンの説明です

SIDEフレイ


……パーティ「春風が吹く」とともに行動し、ようやく目的地とされるダンジョンとやらへ到着した。



「ここが、今回わたしたちが卒業試験として調査するダンジョン、『ジャコーウヤ』だ」

「そのダンジョン名ってどこから来るんですか?」

「そこの壁にでかでかと書かれるから、どんなダンジョン名か分かるやん」


 ほいっとジョンさんが指を刺した場所には‥‥‥‥本当に壁一面にでかでかと「ダンジョン:ジャコーウヤ」と書かれていた。


 ちなみに、言語翻訳関係なしに、炎龍帝から勉強させてもらった中にこの世界の文字があったから読めたのだが…‥‥どうしてこうも堂々とダンジョン名があるのだろうか?



「そのあたりは不明ね。ただ、一説によればダンジョンそのものが自己主張をしたがっていると言うのがあるらしいわよ」

「自己主張を?」

「ええ、どうも目立ちたがり屋と言うか、どのダンジョンも共通らしいわね」


……リアさんの説明でも納得しづらいが、なんだろうかこの世界のダンジョンは。


 色々ツッコミを入れたいけど、入れたら負けなような気がする。








 とにもかくにも、このダンジョンの内部に入って調査をすることにした。


(そういえば、ダンジョンって詳しい説明を聞いたことが無いような)

【炎龍帝から教えられていた内容にありましたよ。忘れているならさっと解説いたしましょうか?】

(ああ、頼む)

 

 こういうちょっと忘れがちな事もフォローしてくれるナビリンは便利である。


 まぁ、まずはその説明を聞いてみるか。


―――――――――――――

「ダンジョン」

迷宮とも呼ばれ、様々な場所に自然に発生する摩訶不思議な存在。

一説ではダンジョンそのものが一つの巨大なモンスターであり、年々成長していることなどが証拠とされている。

構造としては地下へ進む、上へ進む、あちこちに転移するなど様々なタイプがあり、詳しいことは中に入るまで良く分からない。

ダンジョンにはモンスターが自然に生成され、中にはダンジョンでしか出ないモンスターもいる。

穴を掘るなどして、楽に下へ向かおうなどと言う案もかつてはあったが、その時に限ってモンスターが大量に襲撃してきたりなどして、ある程度の自衛機能も確認される。

また、モンスターばかりだけではなく、どういうわけか宝箱も存在し、中からは便利なマジックアイテムがでたり、壊れたりした武器の新品がでてきたりなどと、それなりのサポートが存在する。

なお、一度挑んだ階層まで進めるようになっているダンジョンもあり、それらを利用したダンジョン都市なんていう物も存在する。

――――――――――――――――


 摩訶不思議な存在か…‥‥生きているってちょっと不気味かも。




 ちなみに、若いダンジョンはまだ規模も中に出るモンスターも小さいそうだが、年月が経って成長した者になると、進めば進むだけ厳しいものになるらしい。


 中には、スタンスピードといわれるモンスターの洪水のような現象もあるそうなので、注意すべき存在でもあるのだとか。


 まぁ、大変な分、得られるものも多いらしく、魔石の質が良い、マジックアイテムでいいものが手に入りやすい、ダンジョン内に功績がわんさか湧き出す部屋があるなど、それなりにバランスも考えられているそうだ。



「しかし、どこの誰がダンジョンを作っているんだ?」

「自然発生する物らしいが‥‥‥まぁ分からないそうだ」


 フレイのつぶやきに対して、リーダーのサブローが答える。


「とにもかくにも、今はこのダンジョンの調査だ」

「具体的には、階層数の確認と、出現するモンスターの主な傾向を調査するやねん。宝箱とも噛みつけた場合は、発見者に所有権があるそうやで」


 サブローの言葉に続けて、ジョンがそう答える。




 まぁ、挑んでみないことには分からないそうなので、このダンジョン『ジャコーウヤ』へ俺たちは潜ることにした。


 このダンジョン、どうやら下へ向かうタイプのようで、階段とかもあるらしいけれども‥‥なーんか嫌な予感もするなぁ。


 なんとなくそう感じつつも、フレイたちは中へ入っていくのであった…‥‥





 

さてさて、嫌な予感と言うのはそういうときに限って当たる物である。

と言うか、良い予感という言葉を聞かないのはなんでだろうか。

疑問に思いつつも、フレイたちはダンジョン調査に乗り出すのであった‥‥・

次回に続く


……ダンジョンの中には、実は人が入れないようなやばい物もあるが、それはまた別のお話。

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