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転生、いきなり最悪過ぎだよ!!  作者: 志位斗 茂家波
1章:冒険者になるために
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目指せやゴルティック山道中 その1

なんか道中記になったがゆえに、別けた。

中々進まないというか、道中の騒動ネタが思いついたからというか。

SIDEフレイ


…‥‥学園から出発して3日目。


「ナビリン、現在のペースだとどのぐらいで到着するかな?」

【徒歩で移動していますが、平均速度よりもやや早めの事から、このまま行けばあと6日で到着可能と推測】


 どうやらやや早歩きで移動してみたせいか、通常十日かかる距離が、一日分短縮できているようだ。


 たかが一日、されど一日。


 余裕をもってダンジョン調査をする時間を得られるのはいいことであろう。



「悪くないペースだな」

「そのとおりですの!」


 ナビリンの推測を聞き、フレイがつぶやくと、隣で一緒に歩いていたフラウはそう答えた。



 彼女は精霊で、フレイの中に入っておくこともできるが、外に出ていることの方が多い。


 ずっと閉じこもっているよりも、自身の体で外を味わう方が気持ちいいそうなのだ。



 何にせよ、ナビリンだけだと一人で喋る危ない奴扱いされた可能性があるが、きちんと話し相手がいるこの状況ならば、大丈夫なのであった。





 ただ、この道中でいいことばかりというわけではない。


 初日はまだ何もなかったのだが、この頃になるとナビリンの探知機能にかかるものが出始めた。


 モンスターならまだしも、悪意ある人とかを探知し、中には盗賊団らしいものも出てきたのだ。



 まぁ、できるだけ出くわさないように避けて通ったりしているけど、明らかに狙ってきている者は迎撃するしかない。


 せっかくなので、対人戦をきちんと練習するいい機会だと思ったのだが…‥‥





ドゴスゥ!!ばきっ!!

「ぎえぇぇぇぇぇ!!」


ブンブンブン!!

「ぬへぇぇぇぇ!!」



「炎魔法『フレイムマシンガン』」


ズドドドドドド!!

「あっつぅぅぅぅい!?」

「焼け、焼けてしまうぅぅぅ!!」

「ああ!!髪の毛に引火したぁぁぁ!!」



……なんというか、手ごたえがなさすぎて、手加減の実験台にしかできない。


「今の火の魔法って加減しているの?」

「一応、それなりにはしているんだけどなぁ」


 フラウの質問に、フレイは首を傾げつつ加減を手探りで調節する。



「うぉぉぉ!!死にさらせやぁぁぁ!!」

「フラウ、後ろ」

「はい、『風球連弾』!」


 背後から忍び寄って襲ってきた奴がいたが…‥‥フラウに指示すると、彼女は精霊魔法によって生み出した風の塊をいくつもぶつけまくり、すぐに迎撃できた。


 初めて会った時は弱っていたが、一緒に過ごすうちにそれなりに力をつけてきたらしい。


 風の精霊魔法で簡単に盗賊一人を撃退できるのだから、進歩してきていると言フレイであろう。



……とりあえず撃退したのはいいが、後に残るのは阿鼻叫喚の負傷した盗賊だらけであった。


 授業だと、この場合盗賊たちは捕えて、何処かの街で引き渡して奴隷落としか、その場で命を奪うかってことができるらしいけれども…‥‥どっちもなぁ。


 人が居そうなところはまだ時間がかかるし、これだけの人数を引き連れられるような余裕はない。


 かと言って、一人ひとり始末するのも大変だし…‥‥ここは手を抜くか。



「よし、フラウ。ちょっと手伝って」

「え?何をするの?」

「相手が盗賊だからとはいえ、命を奪わないのは甘いかもしれないが…‥‥せめてもの処分をしたいからね」


 そう言いつつ、フレイはその処分を始めるのであった…‥‥




―――――――――――――

SIDE関係ない商人たち



…‥‥フレイたちがその場を通過してから2日後、その場にある馬車が止まった。


 その馬車は商人たちが商売のための旅路に使用していたのだが…‥‥ある光景を見て、思わず止めてしまったのである。



「な、なんじゃこりゃぁ…‥‥」


 その光景を見て、その馬車に乗っていた商人の一人は、思わずそうつぶやいた。


 この辺りは盗賊が出る話があったので、盗賊が出てきてもおかしくはなかった。



 だが、その盗賊たちが、まさか道端で‥‥‥


「助けてくれぇぇぇ」

「二度と悪事なんかしませんからぁぁぁ!!」

「解放をぉぉぉぉ」


 泣き叫び、商人達を見ながら懇願する盗賊たち。



 彼らの近くには、適当にそのあたりの木で作った看板が立てかけられており、その内容は盗賊であったという事がかかれているのはまだ良い。


 だがしかし、その盗賊たちが…‥‥全員、身ぐるみはがされてその頭は全員つるつるに剃り上げられており、そのうえ皆頭から下を地面に植えられているという、なんともカオスな状態にされていたのであった。


 さらに掘ってみると、全員身ぐるみをはがされていたのである。


 

 後にこの商人は、この盗賊たちを犯罪奴隷として売ろうと考えたが、あまりにも悲惨すぎて同情し、奴隷として自分たちで購入。


 心を折られ、悪事を働けなくなった盗賊たちは真面目に働き、この商人たちはしばしの間、人件費が浮いた上に生産性が向上して儲けを得たのであった。

……一応、今回のは本物の盗賊。

後に、真面目に改心して働くようになり、再びフレイたちと出くわすことがあるのだが‥‥‥

それはまた、別のお話。

次回に続く!!


指摘を受け、一部修正致しました。

あと、身ぐるみを剥いだ部分は‥‥‥流石にフレイだけの仕業でしょうか?時間が空いているので、何者かが付け加えた可能性も……

……さてさて、悪人の心を折るネタはまだまだあるかな。やってほしいものがあれば、リクエストも可能な限り受け付けます。

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