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転生、いきなり最悪過ぎだよ!!  作者: 志位斗 茂家波
1章:冒険者になるために
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説得力を持つにはやはり人徳が必要か

良い話しのはずなのに、話している人が残念だとありがたみも半減することがある。

お前に言われたくないとか、そういうような事ってあるんだよねぇ……。



 冒険者育成学園ヘルドーンとは、冒険者になるための学びの場所。


 冒険者としての知識や技術などを短期集中で詰め込まれるために色々と厳しいらしいが、その分卒業後にはある程度の保証が付いたり、ランクが上で冒険者として始めることができるそうだ。


 そのため、いくら厳しくとも冒険者として一旗揚げたい者や、何かしらの目的が合ってどうしても冒険者として活動したい人が入学するために頑張って受験勉強を行ったりするそうだ。





……まぁ、その受験勉強や試験を受け損ねたりした場合に限って、卒業予定の冒険者予定の人達から推薦されてはいることができる特別推薦枠と言うのがあるんだけどね。




 その為に今、フレイは大体数カ月おきで行われるという入学式の場に、パーティ「春風が吹く」の特別推薦枠での入学者として出席をしていた。


 その他にこの場にいるのは、真面目に試験を受けて合格した者や、フレイのように卒業予定の人達から特別推薦枠としてやってきた人ばかりである。



 なお、身分とかも思った以上に分かれているらしい。


 平民だったら将来出世できそうな職業でもあるわけだし、貴族とかだと箔を付けたかったり、家督を継げない者がそれでも生活できるようにするためにと言うような目的で、結構バラバラなのだとか。


 過去には王族とかがこっそり入学し、水〇黄門のような真似をしていた人もいたのだとか…‥‥ちょっと見て見たかったかもしれん。その場合ス〇さん、〇クさんのような人がいたのかな?


 前世の自分についての記憶は余り無いが、そう言ったどうでもいいことを思い出せるのはなぜかな…‥。





 そんなことを考えているうちに、あの守銭奴人形師モドキのような学園長セドリッカが、入学者たちに挨拶を述べ終えた。



「-----さて、ここまで手短に挨拶をしたのだが、この学園において重要な三つのルールを話しておこうぅ」


 そう話を切り出すと、手を叩いて黒服の人を呼びだし、紙芝居のような物を持ってこさせていた。



「一つ目、この学園では平民や貴族の子たちが色々いるが、ここでは皆冒険者を目指すために無理な上下関係を作らない、強要させないというルールがあるぅ。よくね、『どこぞやの貴族の子だから偉いんだ。だから俺の下につけ』なんていう子がいてね、将来有望な冒険者の卵を食いつぶしたりするから…そんなことをすれば学園での儲けがゴホン、ここで学ぶ意味がない。自分が偉いんだと思っているような奴は、即刻で退学になるから注意してほしいぃ」


……今一瞬、ごまかしたけど明らかに私情が混じっているなと、この場にいた新入生一同は思った。


「二つ目、自身をわきまえる事。自分の実力を把握して、きちんと相手に勝てるかどうか、もしくは以来の受注が可能かどうか、その見極めをしてもらうんだよぉ。たまーに勝手に大金が稼げそうな獲物だから豚としてやろうとして、返り討ちにあってお亡くなりになる奴がいるからねぇ。亡くなられたら稼ぎもなく無くし、こちらとしてもせっかく育てた金の生る木ゲフンゲフン、大事な生徒たちがすぐに消えてしまうのは避けたいんだよなぁ」


 ごまかし、段々下手くそになってきているような。


 まともな事を言ってはいるが、欲望を隠せていないような気がする。



「そして三つ目にはねぇ、冒険者として活動するのならば、目標を常に持ち続けることだぁ。何も木曜がなく、ただ単にぼそぼそっと過ごすのでは人生に面白みはなぁぁぁい!!何をもってここに入り、そして何を成し遂げるのか、それは自分達で決めたまえぇぇぇ!」



 最後にバーンッと格好をつけて学園長の話は終わったのだが…‥‥



(((((なんでだろう、まともな事なのにおかしいように想える)))))


 その場にいた全員、同じ思いを抱くのであった‥‥‥‥。


さてさて、入学するのはいいがこの学園はいわば弱肉強食の世界。

冒険者になるため切磋琢磨するのだが、やはり自分が一番でありたい人はいるだろう。

テンプレもありそうだが、そういったものもはねのけていきたいところである。

次回に続く!!


……学園長、説得力の無さに定評があるらしいが、それでもその地位につけているのは並大抵の努力を怠っていないということであろうか。

いや、単に給料が良さそうだからと言うのもありそうな…‥‥


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