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逃走劇

BGMにデデ〇てんて〇まいという、昔の某ピンク玉のアニメに流れていた曲を付けたくなった。

逃走だったらそういう曲とかあると盛り上がりそうだしね。

‥‥‥分かる人いるかな?

SIDEフレイ


「ゴガァァァァァァァァ!!」

「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」


 背後から聞こえてくる咆哮を聞きながら、フレイたちは全速力で駆け抜けていた。



 ダンジョンを出ようとしたその矢先に、まさかのドラゴンとの追いかけっこが始まってしまったのだ。




 ドラゴンの名はジャキガンと言うのをフレイは知っていたが、それはともかく今はかなう相手とはわからないし、サブローたちもいるので一緒に逃亡しているのである。



「まだ追ってきているんだけど!?」

「思った以上に足が速いなあいつ!!」


 ズドドドっと土煙を上げながら走る姿は、一見巨大なトカゲにも見えるが…‥‥なんにせよ、人を丸呑みできそうな外見でやられるのは怖い。


「にしてもサブローさんそんな重装備でよく走れますよね!?」

「ああ、案外軽い素材なのさ!!」

「軽いのかよ!!」

「だってまぁ、サブローがケチったからねぇ……」

「鋼鉄製じゃなくて、半分皮でメッキしてあるらしいやねん」


‥‥‥何やら人の懐事情を聞いてしまったような気もするが、今はそんなことを考えている暇はない。



「グゴガァァァァァォォォォォ!!」



 ゴウっという音と同時に何やら真っ黒なブレスのようなものが真横を通り過ぎた。



 その跡地は黒く焦げ、命中したら命が無いものだと理解できるものである。


「うわぁ、なんかすごい怒っているな!?」

「寝ているところを邪魔されたからだろうな!!」



 何にせよ、何とか逃走しなければ本気で命にかかわりそうである。



 前世の記憶は常識とかそう言ったこと以外はよく覚えていないが‥‥‥こういう逃走に向いたBGMが頭の中に流れているような気がした。







 とにもかくにも、何とか上の回へ向かう階段を見つけ、数段飛ばしで一気に飛び進める。



「グゴガァァァァァォォォォォ!」



 かなりしつこいドラゴン……ジャキガンの咆哮が聞こえるが、ここでふと俺はある案を思いついた。


「あ!!そうだ!!」

「どうしたフレイ?」

「確実に逃げる手段を思いついたんだよ!」



 こういう逃走劇の場合、追いかけてくる者が後方、追いかけられる者が前方にいる。


 ゆえに、後方の追いかけてくるものは前方にいる者たちを見て、狙いを定めるのだ。


 だが、その前方にいる者たちがいなくなれば、追いかけられなくなる。


「階段を昇ったら、すぐに左右へ素早く分かれてください!!階段を上る時には上を見ながらいくのですが、ある距離からならば死角になるので、そこで左右に寄るんです!」




 階段を上る時、上の方を若干見ながらなのだが、そこに死角が生じるはずである。


 その死角が生じたときに、素早く左右へ別れて一旦待機するのだ。


 そうすれば、前方を見続ける奴は左右に気が付かず、其の先にいるものだと思ってそのまま真っ直ぐ行ってしまうはずだとフレイは考えたのであった。


‥‥‥左右を見渡されたり、途中で気が付かれたら不味いが、あの怒りようからそうすぐに判断することはないはずである。




 とりあえず、逃げられるなら何でもということで、皆でタイミングを示し合わせる。


 階段を上り切り、数歩進んだタイミングで‥‥‥


「今だ!!」


 合図を出し、素早く左右へ皆は動いた。



ドドドドドドドドドっと、ものすごい音を立てて登って来たドラゴン・・・・・ジャキガンはそのままの勢いで真っ直ぐ進んでいく。


 その先にフレイたちの姿はないのだが、加速してさらに先へ進んだと思っているのか、そのまま行ってしまったのであった。



「ふぅ‥‥‥どうにかして逃げ切ったな」

「ああ、息ももう絶え絶えだ‥‥」

「し、死ぬかと思ったわね‥‥‥」

「これでどうにかなったのがよかったやん」

「しかし、この後はどうするんだ?」


 皆で一息つき、とりあえずこの後どうするのか話し合う。


 今は一旦巻いたのだが、あのドラゴンが引き返してこないとは限らない。


 このままダンジョンを出るにはどうしても先へ進む必要があり、また鉢合わせになる可能性があるのだ。


【いい案がありますよ】

(え?)


 と、ここでナビリンが何かを思いついたようで話しかけてきた。


 その案を聞き、フレイはなるほどと納得する。


 そして、そのままその案を皆へ話すと‥‥‥全員案を賛成してくれた。


 この方法ならば鉢合わせになりかねない状況でもなんとかなるはずだ。


‥‥‥まぁ、完璧に成功するかどうかわからないし、あとは運を天に任せるしかないけどね。



一時的にまくことができたが、再び鉢合わせしないとも限らない。

ゆえに、ナビリンのその案に乗ることにしたのだが‥‥‥不安である。

納得できても、成功するかどうかわからないからね。

次回に続く!!


‥‥‥と言うか、今回の主人公って本当についていないな。作者の作品の中でナンバーワンの運の悪さかも。

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