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プロローグ

大体11話目あたりまではリメイク前の調子に合わせます。

色々と改編もしますし、不定期更新ですが、とりあえずある程度進めると良いなぁ‥‥。

どうぞ、温かい目で見守ってください。

――――――ここはどこなんだ?


 ふと、俺はある時そう思った。


(声が出ないじゃねえか・・・)



 状況を把握し、落ち着くためにもつぶやいて状況を把握しようとして気が付いたが、どうも俺には何もないらしい。


 いや、人間『だった』ということであれば分かるのだが、現状はどうも目も鼻も口も、周囲を確認するすべがない


 何処だと言いたかったが、そもそも俺が誰なのかも全く分からない。



(……ああ、あれか、いわゆる死後にある黄泉への旅路なのか?)


 このような意味不明な状況は、いわゆる死んでしまった後の世界なんだろうと納得した。


 まぁ、考えようにも考えるという行為自体が今は分からないし、そんな単純に思考を停止できたことからもともと俺はこんな感じで生きてきたんだろうなと思った。


 うん、例えで言うなればあれだ。よくゲームやアニメにいるモブみたいな感じだろう。



 ふと考えてから、おそらくそれなりの長い時間が経過した。


 その間、俺はいるのかいないのかわからないまま、心ここにあらずといった状態で過ごしていた。


 考えないことは、結構楽である。現状をどうにかしようにも、考えただけじゃ意味ないからなぁ。まさに手も足も出ない状況だ。いや、手も足もないみたいだから合っていると言えばあっているかもしれない。



 このままぼへーっとしているのも案外悪くないと思い始めたとき……『ソレ』が現れた。



『-----気が付け、気が付け』

(ん?)


 なにやら変な声、いや、美しい女性のような声が聞こえてきた。


 幻聴かと思ったが‥‥‥違ったようだ。


 『ソレ』は目の前にいきなりまぶしい光をまとって現れた。


『私の存在に気が付いたようですね』

(……誰?)


 その容姿は、美しいと言えば美しい女性であった。まぁ、一部絶壁なので残念と言えば残念なのかもしれないが‥‥‥一部には需要はあるかもなぁ。


『誰が絶壁なのでしょうかねぇ?』

(い、いえ何も!!)


 考えが見透かされたのか、優しい笑みを浮かべつつ、目に激しい怒気が見え、俺は慌てて言葉はなくとも頭の中で返事をした。



 どうも口などがなくても、思ったことで伝わるらしい。


 うん、この謎の女性の怒気、本気で怖い。



 何にせよ、一体何者かと考え‥‥‥とりあえず、女神みたいなものかと結論付けた。


 ここが死後の世界だとして、こうやって現れるのは女神とでも思わないと意味不明だしね。


 何にせよ、話し相手が出来たのはいいかもしれない。


 もしかすると、あの世への橋渡し役とか…‥‥


『違いますよ』

(え?)


 なにやら否定された。


『別にあの世への橋渡し役とかではありません。女神なのはあっているのですが…‥‥とにもかくにも、別の目的があったのであなたに語り掛けているだけです』

(目的)?



 こんな何もない、ないないづくしの俺に語り掛けるようなことが、女神さまにはあるのだろうか?


『あなたは単刀直入に言うと、残り5分で消滅します』

(ふぁっ!?)


 いきなり消滅するとか言われたんですけど!?何このまずい感じ!


……あ、いや?そうでもないな。何も考えずにこうやって漂っているだけだし、いまなら別に消えてもどうでもいいような気がするしなぁ。


 女神だというなら、こんな俺のような消えても良い存在に語り掛けずとも、誰かもっと巣くうべき人の元へ向かえばいいでしょ?


『そうはいきません!!貴方が消滅してしまえば、私が魂の管理をさぼって消滅させてしまったとして、最高神さまなどに怒られます!!減給される危機もあるんですよ!!』

(それは自業自得じゃないか?)


 というか、この女神以上に上の人、いや神がいるのか。そして減給って、神様ってもしや職業みたいなものなのかよ?


『確かにそうですけれどもそのままでは、今後1000年間は休暇が取れなくなってしまうんですよーーー!!』

(‥‥‥あー、それならちょっとは同情できるかも?いや、神が私利私欲のために動くと言うのもどうかと思うけれどさ)


『というわけで、あなたを急いで適当に転生させます!!これも私の減給を防ぐために生贄こほん、糧となってください!!』

(全然本音がごまかしきれていないんだけど!?)


 しかも今、『適当に』って聞こえたのだが!?


 その事について、慌てて俺が言及しようとしたが、時すでに遅し。


『転生に向けてステータス及びスキル、転生先ランダム精製および転生開始!』

(人の話をきけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・)


 こうしていきなり俺は転生させられ、段々と意識を失っていくのであった…‥‥


 あの女神、今度会う機会があれば徹底的に責めてやる。ついでにその最高神とやらにも会う機会があれば告発してやるぞ‥‥‥‥


……この女神、実は作者の他の作品に登場予定だったりする。

リメイク投稿したここで出演するとはなぁ。


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