信長と天下 2
使い方がいまいちわかりません。
ご迷惑をおかけします。
ごめんなさい。
次の日今川軍の何人かに義元の首を見せ確認し首を返した。
「早くしないと腐ってしまう、キレイなまま返してやれ」
と信長は言っていた。
良勝は城内をフラフラ歩いていた。
戦とはなんと怖いものなのか何とか生きていると思いながら歩いていると、
綺麗な女性がいた。
「おぉお主か、探し回ったぞ」と少し怒り気味で言われ、
「ごめんなさい」と謝ったが
「気にするな、私は帰蝶と申す」と言われた。
「はぁ、あのどの様なご用で」と不思議そうに聞くと、
「お前はこの時代の者ではないのだろ」と何故か目が輝きながら聞かれた。
そこに疲れきった顔の信長が現れた。
「おい帰蝶、良勝は疲れてるんだ休ませてやれ」と言い、
「紹介しないとわからないよな、一応嫁の帰蝶だ」と言われ良勝は慌てて
「信長さんにはお世話になっております毛利 良勝です」と頭を下げて言った。
しかし帰蝶は気にする様でもなく
「そんなことよりお主は未来から来たのか?」と顔を近づけられ、
「はい」と照れながら答えた。
しかし帰蝶の顔が急に消え次は信長の顔が近くにきて
「お前未来から来たのなら結果知ってたんだろ、なぜ言わなかった」
と少し怒り気味に言った。
「えっと勝つことしかわかってなくて詳細は分からなかったのです」と慌てて言うと、
「戦の名前しか残らないのか?すごい戦だったではないか」と信長は言って悔しがった。
「でも未来で信長さんはみんなの憧れですよ」と言ってみた。
すると顔を輝かせ、
「まぁそれならいいんだがな」と言った。
そして帰蝶は横から、
「私は、みんなが憧れる人になっていますか?」と顔を輝かせながら聞いて来た。
「えっと、確か濃姫って言って有名でしたよ」と答えると、
「濃姫、なんだそれは面白い通り名だ」と信長は爆笑しながら言い、
帰蝶は口を開けたまま止まっていた。
それをみた良勝は思わず笑ってしまったが、良勝の笑顔をみた帰蝶は、
「少し気分晴れたか」とステキな笑顔で言われ良勝は顔を下げてしまった。
それを見て信長はまた笑った。
その時一人の男が現れた。
その男は細く小さくネズミのような顔であった。
「お話のところ申し訳ございません」とその男が言うと信長は真顔になり
「どうした藤吉郎」と聞いた。
「はい、元康は岡崎城に入り三河は松平の物となりました」と頭を下げながら答えた。
「そうか、よし藤吉郎と良勝二人で会ってこい」と言われ、
「僕もですか?」と良勝は驚きながら聞いた。
「当たり前だ、お前は戦で一人も斬ってないからな藤吉郎と一緒に行って学んでこい」
と言われた。
こうして藤吉郎に引きつられて岡崎城まで行くこととなった。
準備が整うと信長が来て、
「良勝は昨日の刀、藤吉郎には新しい刀をやる」と言い刀を渡された。
「藤吉郎、教えてやれよ」とニヤリとしながら言うと、
「かしこまりました」とだけ言い深く頭を下げた。
二人は街道を歩いて行くこととなりしばらく行くと露店が沢山並び賑わっていた。
「なんか印象が違うな」
「そうか、ここは闇でやってる奴らだから買わないほうがいい、高いんだ」
「なるほど、交渉はできるのですか?」
「まぁ出来るがなかなか難しいぞ」と言われて諦めて進むことにした。
しばらく行くと日が暮れ始めた。
「次の町で宿を取ろう」と言ってくれた。
「ありがとうございます」と疲れた良勝は素直に喜んだ、
しかし藤吉郎は、
「俺たちは信長軍の者だと気づかれたら殺されるからな」と真顔で言った。
そして町の手前で荷物を受け取りその中に刀を隠した。
「二人は芸人だと言うことにするからな」といい良勝がうなずくと宿の中に入った。
部屋に通されしばらくするとご飯がでてきた。
ご飯に味噌汁、魚に漬物、煮物に赤飯さらには酒まで出てきた。
「こんな豪華なご飯が食べれるのですか?」と驚いて聞くと
「普通はこんなに豪華ではない」と言い、
「松平が三河に復帰した祝いだろう」と付け加えた。
外も夜遅くまで賑やかで良勝はいつのまにか寝てしまっていた。
朝藤吉郎に起こされ起きるとまだ外は暗かった。
「もう行くぞ」と言われ荷物を整えて外に出ると人が立っていた。
男はがっしりした体つきで背中に何か長い物を背負っていた。
藤吉郎が刀に手を置くと、
「俺は斬りに来たわけではない」と言い、
「迎えにきた」と付け加えたので藤吉郎は刀から手を離し、
「木下 藤吉郎、こっちが毛利 良勝」と自己紹介した。
「本多 忠勝」とだけ言い歩き始めたので二人はついて行った。
何も話すことなくひたすら歩き岡崎城が見え始めた時、
「二人は何をしに来た?」と尋ねられた。
「良勝に戦国を教えるため」と藤吉郎が答えると、
「愚かな嘘だ」と忠勝は言った。
「いえ、本当の事です」と慌てて良勝が言うと、
「お前はそうかも知れないがこっちの男は別の任務があるはずだ」と藤吉郎の方を向いて言った。「今回は本当に無い」と藤吉郎は言い両方の手のひらを開いて見せた。
フンと鼻を鳴らし忠勝は岡崎城内に二人を入れた。
城内は殺気立っていた。
良勝は不安になりながらついて行き大広間で待たされた。
「この格好でいいのですか?」と藤吉郎に聞くと、
「俺たちは旅の芸人だからいいのさ」と言われた。
元康が現れると藤吉郎は頭を下げたので真似して頭を下げた。
「顔を上げてください」と優しい声がかけられた。
藤吉郎は頭を上げたので良勝も頭を上げた。
「旅の者でおもしろい芸が見れるとのことでしたがどのような芸ですかな?」
「はい、未だ松平様は今川の家臣、これを独立させるという芸です」
「なるほど、しかし皆が許してはくれまい」
「大丈夫です、信長様は同盟を松平 元康殿ととおっしゃっておりました」
それを聞いた元康は考えだした。
そして急に、
「たしか良勝殿でしたな」と元康は聞いて来た。
「はい」と言い頭を下げた。
「顔を上げてよい、それより良勝殿はどう思われる?」
頭を上げて、
「元康様は戦場にて今川軍とは戦っていないと聞きましたが、今川家の中には元康様は裏切ったのではと思っている人もいるかも知れません、その声が今川様の耳に入ればすぐに戦になるでしょう」
「しかしそれでは裏切り者のままで他のものは付いてこないのではないか?」
「そこで今から今川義元様の墓地を築くための資金と人材を派遣するのです」
「それで義元殿への忠誠を見せると?」
「はい、そこまでしているのに攻めてこられたら大義が立つと言うことです」
そこまで聞くと元康は考え込んで、
「そこまでしたら攻撃されずに三河地をいただけるかも知れないぞ」
「そうかも知れませんが桶狭間では今川本陣を分断したので警戒し信長様の側には置かないでしょう」
「良くて駿府ですかな」と藤吉郎も言って、さらに
「北条、武田相手では元康殿も大変かと」と付け加えた。
「なかなか難しい決断です」と元康は言い、
「少し考えさせてくれないかな?」とも言った。
それで話は終わり二人は城下町へと向かった。
町は活気に溢れていた。
「変ですね、領主の今川様が殺されたばかりなのに」と良勝が聞くと、
「ここは元々松平の領地、そこを今川が奪っただけだ」と藤吉郎は答えた。
そこに一人の男の子が近づいて来た。
しかし良勝は真横に立たれるまで全く気がつかなかった。
「殿から伝言が、すべて任せるとのことです」と言いその男の子は消えていた。
「松平殿は戦うみたいだぞ」と藤吉郎は嬉しそうに言った。
良勝が呆気に取られていると、
「あれは忍びの者だ」と教えてくれた。
良勝は納得し二人は帰路についた
読んでいただきありがとうございます。
続きもゆっくり更新していくのでお付き合いください。
お疲れ様でした。