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転生信長記  作者: 松田 飛呂
信長と武田家
16/22

信長と武田家

自分の中では信長は殺しても死なない男だと思いますが、多分さらっと死ぬんでしょうね。


だって人間だもん。


信長は軍を引き連れて比叡山を囲い、投降を呼びかけたが反応がない。

仕方なく掘りを掘り水を入れて出入りを出来なくして更に数ヶ月経ったが何も反応は無かった。

「光秀どうにかならんか?」と信長は言うが、

「こればかりはどうしようもありません」と言われてしまった。

「秀吉何とかならんのか?」と秀吉にも聞いてみたが、

「殿諦めてください」と言われてしまった。

そこで信長は思い出したかのように勝家を呼び、

「あれ使おう」と言うと二人どこかに消えてしまった。

しばらくすると何か布に包まれた大きな物を数人の兵が運んで来た。

布をめくると大砲が現れた。

「どうだこれいいだろ、面白そうだろ」と信長は言い設置させた。

「おい、撃て」と信長が言うと、轟音と共に比叡山に当たり木がなぎ倒された。

「すごい威力だな」と信長は関心しながら言ったが皆には聴こえていなかった。

「次を撃つには筒が冷えないとダメです」と言われて信長は考えた。

「水をかけてはダメか?」

「濡れたら使えません」

「そうか、ならもっと数が必要になるな」と一人呟いていた。

光秀は急ぎ使者を送った。

降伏しないなら撃つぞと脅したが全く通じなかった。

しばらくすると大砲が使えるようになり次の弾を装填した。

「これはな、すごい破裂する弾らしいぞ」と信長は嬉しそうに言うが光秀は不安になってきた。

「もう少し角度を上げて撃て」と言うと、角度を変え弾が飛んだ。

先程より大分上に命中したがそれと同時に火が燃え広がった。

「おい、どういうことだ?」と信長は勝家に言うと、勝家も訳がわからないという顔をしていた。「どうやら火薬の保管庫に当たったと思われます」と報告が上がった。

「火を消せーー」と言うと次々に掘りを渡り水をかけたが勢いは増すばかりで手に負えなくなり取り敢えず人を避難させた。

「生存者五名、残り全滅です」と報告があがると信長は愕然とした。

比叡山は落ちたが誰も喜ぶ気になれず掘りを壊すと各々帰って行った。

そんななか光秀はこの地の後始末をするよう言われた。

焼け跡を撤去し、黒焦げの遺体は埋めることにした。

手伝ってくれたのは秀吉だった。

「ありがとう」

「気にするな、それより殿は最近おかしいとは思わないか?」

「どこがだ?」

「今日の大筒はどこから仕入れたのだ?弾も二種類もあったし」

「勝家さんと見つけたみたいだけど」

「あんなものこの国にはない、外国の武器かもしれん」

「じゃあ誰か外国の人から買ったと?」

「そうかも知れんがなんか怪しい、調べてみるよ」

「何かわかったら教えてくれないか?」

「当たり前だ真っ先に教えてやる」と笑顔で言われたので光秀は秀吉はやはり変わらないと思った。

片付けが終わり信長に報告すると城を建てろと言われてしまった。

どうやらここが光秀の土地となるようだ。

城造りは長秀に任せることにした、名前だけ考えろと言われたので考える事にした。

出来るのは一年後なのでまだいいかなとも思ったがすぐに決まった。

城が完成すると光秀より先に信長が来ていた。

「光秀遅いぞ、待ちくたびれた」

「信長様まだ日が登り始めたばっかりですよ」

「そうだが急ぎたいんだ」

「そうですか、では早速中に入りましょう」と言い二人は中に入った。

庭は丁寧に整えられ竹、桜、梅と見た目にも利用価値にも高い木が植えられ、井戸は六つと多めに作られていた。

「なんか色味がないなぁ」と信長は言っていたが光秀は気に入った。

天守に登ると眺めは良かった。

「それでこの城の名前は何にするんだ?」

「やはり普通に比叡城にしようかと」

「それではつまらん、なんかないのか?」

「えっとそれでしたら明智城?」

「明智?かっこよくないな、光秀の好きな偉人とかいないのか?」

「坂本 龍馬と言う人です」

「坂本城にしろ、その方が良い」と信長は言いすぐに出て行こうとした。

「もう帰るのですか?」

「あぁもう刻がないからな」とニコリと笑い出て行った。

その背中は少し小さく見えた。

しばらく平穏な日々が流れていた。

秀吉はようやく浅井との決着をつけたみたいだし、朝倉も勝家が倒したみたいだった。

光秀は自分がいなくても信長は天下統一してしまうんだろうなと思っていた。

しばらくすると帰蝶とお市がやってきた。

「お二人でどうされたのですか?」と光秀が聞くと帰蝶は何も言わずに手紙を差し出した。

光秀が読んでみると二人を預かるよう書かれていた。

「何があったのですか?」と聞いても帰蝶は何も言わないのでとりあえず中に通す事にした。

お茶を飲み少し落ち着くとお市が話し始めた。

「武田との戦は苛烈を極める事となりそうなので万が一の為に帰蝶様をお預かり頂きたくこちらに来た次第でございます」

「ちょっと待ってください、僕は参加出来ないのですか?」

「はい、光秀様はここに残り本願寺を倒してくれとの事です」

「僕だけで?兵は三千しかいないですよ」

「松永様を使えとの事です」

「なぜでしょうか?」

すると黙っていた帰蝶が横から、

「殿は急いでおられる、もうすぐ死ぬのじゃ」と言って泣いてしまった。

「ちょっと待ってください、本能寺までまだ刻は残っていますよなぜ死ぬのですか?」

「血を吐いたのが三月前、痩せ始めたのが最近医師に見せたが治らぬそうじゃ」

「それじゃあ信長様は……」

「生きれて一年じゃ」と言うと帰蝶は泣き出した。

お市も涙を一筋流し、光秀も涙が出てきた。

「この事は誰も知りませんか?」

「あぁ誰も知らぬ」

「隠しましょう、本願寺はすぐに落として武田の戦に間に合わせます」

「頼もしいのぉ、これでお市を任せる事ができる」と少し元気になった帰蝶が言った。

光秀は話を軽く流し考えた。

信長はまだ四十手前、十年近く早まっている計算になる。

帰蝶は自称二十八と言っているがどう計算しても合わない、歴史が狂い始めている。

これまで歴史に詳しくない光秀は何も気にしなかったが信長が五十で死ぬのは知っていた。

とりあえず本願寺かと光秀は思いを切り替えて松永に使者を送ると共に二千の兵で戦う覚悟をした。

信長にすぐ攻めるから待ってくれと伝言を送るとすぐに返事がきた。

援軍五千を送ると書かれていたので待つ事となった。

光秀は五百の兵を本願寺の領地内に先にいれ、自分は千五百の兵を正面から、援軍を右から、残りは松永に任せた。

時間がないと思い、大量の鉄砲を使いさらに火まで放った。

鬼神の如く攻め入る織田軍に本願寺はすぐに降伏した。

光秀はそのまま信長がいるあらたな城安土城に向かった。

到着すると信長の元に駆け寄った。

「信長様、聞きました大丈夫ですか?」

「あぁ大丈夫だ、この事は蘭丸しか知らん」と言うと横にいた青年を見た。

光秀は蘭丸に頭を下げると、

「本願寺はなんとか降伏していただきました」と伝えた。

「そうか、それなら参加させてやるよ」と信長はニコリとし、

「お前に殺される予定だからな」と言われた。

光秀は頷くとすぐに地図を取り出した、何か他の話をしないと涙が出そうだったからだ。

「長篠の地に仕掛けを作りました、掘りが掘ってありそこに板があります、その板の上にある程度の兵が乗ると板が下に落ちその勢いで柵が上がります」

「なるほど、でもこれでは負けぬが勝てぬではないか」

「はい、勝つつもりはなかったので……」

「そうか、他に策は作れるか?」

「いえ、武田に勝つには強い兵が必要です、織田軍も強くなりましたがまだ足りません」

「家康は?」

「どうしても兵が足りません、三河の者は強いのですが……」

「わかった、それは勝家に任せよう強い兵がいれば勝てるか?」

「えぇ、策すらも力でねじ伏せれば勝てます」

「お前が力づくか、変わったな」と言って笑った。

「変わりました、戦国の人間に近づけました」と笑って返した。

悲しい笑いではあったが上手く笑えたと思った。

「もし失敗したらどうする?」

「決まっています、全員死ぬだけです」

「そうだな、そうだった、そうだ酒持ってこい」と信長が言い酒を持って来させると、

「中国の三国時代には酒を飲み交わして兄弟の契りを結んだらしいんだ、だから光秀ほれ」と言って盃を渡し酒を注いだ。

自らにも酒を注ぎ、

「まぁなんだ、照れ臭いが帰蝶は任せたぞ」と言って盃を空けた。

光秀は「はい」とだけ言って酒を飲み干した。

「美味いです」と光秀が言うと信長は笑いながら更に酒を注いでくれた。


読んでいただきありがとうございます。


拙い部分が多く勉強しなくてはと思う今日この頃。


でもダメなんだ、ゲームが呼んでるんだ!

デッドライジング4

来月にはモンハンワールド

CAPCOMさん

僕は勉強しないといけないんです!

でもCAPCOMさんがゲーム出すなら付いていきます!!!

え?二月は聖剣伝説2ですって!?

忙しくなりそうだぜ!!

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