信長と謙信
こんにちは。
なんかがんばりました。
よろしくお願いします。
光秀は秀吉と共に長篠に来ていた。
「この辺りが戦場になるみたいだぞ」
「向こうは少し丘の上でこちらは下か、明らかに不利だな」
「どうする?」
「まず溝を掘り柵をつけ二つを隠す、その次に掘りに水を流せる様にする」
「わかった、工事は小六にやらせる」
「その時相手に見えないよう布をしてくれ」
「あぁ見張りも付けるから安心してくれ」
と言うと秀吉が指をさした。
その方向にはとても兵には見えない見張りがいた。
「安心だよ」と光秀は言って宿に戻ろうと歩き始めると一人の青年とすれ違った。
どこか異様な雰囲気のその男は秀吉の側まで行くと膝をつき話し始め秀吉も聞いていたので忍びの者だと思った。
町に着くと光秀はすぐに宿の部屋に篭った。
作戦にミスはないか、勝頼は一体何者なのか、そんな事を考えていると日が暮れてしまっていた。仕方なく食堂へ歩いていると一人の女性が近づいて来た。
「謙信様から助けるように言われたお静だ」
「そうですか、取り敢えず食堂で話を聞きます」と言い二人は食堂の中の端の席に座った。
注文を済ませ光秀はじっと女性を見た。
どこかお市様に似ていると思っていると、
「お市に似ていると思っているのかい?」と言われた。
「いえ……その様な事は思っておりません」
「そうかい、まぁいいさそれよりも謙信様はお前を心配しているみたいだぞ、この前の朝倉のはやり過ぎじゃないかってな」
「謙信様が?」
「あぁかなりの被害者が謙信様の元に来ているぞ」
「ご迷惑をおかけしました」
「謙信様はちゃんと殺さないといけないと言っておった」
「そうでしょうね」
そこにご飯と酒が運ばれて来た。
「お前飲まないのか?」
「えぇ、僕はお酒は苦手です」
「つまらん男だ、お市の奴どこがいいんだ」と小声で言いながら酒を飲んだ。
「あのお市様がどうかなさいましたか?」
「なんでもないよ光秀殿、それより私に手伝える事はあるか?」
「そうですね……」と考えていると、秀吉とさっきの青年が店に入ってきた。
秀吉は光秀に気がつかないようで青年と話をし始めた。
「この作戦が終わり次第浅井家を説得されたほうがいいかと思われます」と青年が言った。
「官兵衛、まだ早いと言うておるだろ」
「しかし秀吉様浅井を抜けなければ京には行けません」
「そうだが信長様に慎重に進めるよう言われておる」
「そうですか」と官兵衛と呼ばれた男は言い考え始めた。
光秀が話を聞いているとお静が、
「あいつ官兵衛って言ったかい?」
「えぇ言いましたね」
「黒田 官兵衛は半兵衛を殺した奴かも知れないんだ」
「なんで秀吉といるんだろう?」
「わからないが雇われたみたいだな、調べようか?」
「調べなくていいですよ、それよりしばらく側にいてください」
「お市のかわりに私にいて欲しいのか?」
「違います、少し気になる事があるんです」と少しムキになって言った。
「そう怒るな、わかったよ側にいてやるよあんた」とからかうと光秀は呆れて何も言えなくなった。
光秀は宿に戻りお静と部屋に入ると中に長秀が座っていた。
「邪魔してしまったかな」と長秀が言うと、
「大丈夫です、忍びのお静ですので」と光秀は言ったがお静は少し膨れて、
「側にいてほしいと言われました」と付け加えた。
長秀は少し笑い、
「光秀殿の忍びなら丁度良い、調べて欲しいことがある」と真顔で言った。
「何を調べるんですか?」
「実は朝倉家が総崩れとなっているのだが何故か浅井家だけは堅固なままなんだその理由が知りたい」
「秀吉が何もできていないと?」
「いやそういうことでは……」
するとお静が、
「比叡山」と呟いた。
「成る程あそこが動いたか」と長秀は頷くが光秀には分からなかった。
「比叡山は軍事拠点としては最高の場所にあるの、しかも浅井家とも繋がりがあるし、天皇ともつながっている、これでは手が出せないの」
「つまり、比叡山が浅井を助けてるけど秀吉は手が出せないと言うことですか?」
「そういうことだ」と長秀が言った。
「比叡山をどうにかしないと西は安定しませんね」と言い光秀は考えた。
「とにかく私は比叡山の方に行ってみるからまた報告するわよ」とお静は言い光秀が頷くと消えていた。
長秀はさらに、
「最近秀吉は佐和山城を奪ったそうだぞ」
「そうですか、しかしそこから先には進めないのですね」
「そうみたいだ」
「本人と話しましたか?」
「秀吉最近付き合いが悪くてな、もしかしたら利家なら話してるかもな」
「そうですか、今日は普通に話ししてたと思うのですが……」と言って光秀は官兵衛の事を思い出していた。
「黒田 官兵衛と言う青年を知っていますか?」
「あぁ気のいい青年だったな、それがどうかしたのか?」
「いえ、聞いてみただけです」
「そうか、まぁ光秀殿が気になるなら調べさせるとしようかな」と言いながら長秀は立ち上がり、「またな」と言って出て行った。
一人残された光秀はしばらく官兵衛の事を考えていた。
読んで頂きましてありがとうございます。
まだまだ続きます、え?どこまで続くかって?
そりゃあ現代まで続けれますよ。
それは冗談ですが、まだまだ続く予定です、頑張りますので頑張って読んでください。
ありがとうございます。
ちなみに急かされてます、まるで奴隷の様に書かされています。アメとムチならまだしもムチとムチです。
諤々しながら書いてます!
冗談でした。