信長と斎藤家
なかなかペースが上がらずすいません。
今週はデットライジング4を買ってしまったのでさらに遅くなるかもしれません。
でもなるべく頑張ります!
犬山城は明け渡され池田 恒興を大将として織田軍は城内に入った。
光秀は半兵衛に着いて歩いていた。
「あの半兵衛さん聞いてもいいですか?」
「あぁいいよ」
「あなたは何故そこまで斎藤家にこだわるんですか?」
「明智殿にはわからんよ、私はこの世界に居てはいけないんだ、それを拾って頂いた恩は返すべきだろ?」
「そうですね、半兵衛さんがこの世界に居てはいけない理由とは?」
「話しても信じないと思うけど私は平成という世からやってきたんだ」
「平成ですって?」
「ほら信じないだろ」
「あの、僕も平成からきたのですが」
「またまた、いいよ合わせてくれなくても」と言って半兵衛は笑った。
「本当です、僕は護送中に雷に打たれてこの世界に飛んできたんです」
「いつからいる?」
「えっと、桶狭間の直前くらいです」
「そうか、本当なら素晴らしい事だ」と言い半兵衛は空を仰いだ。
「帰り方分かりますか?」
「あぁ私が作った装置をまた作ればいいだけだ」
これを聞いて光秀は喜んだ。
「本当なんだな」と言って半兵衛は涙を一筋だけ流し、
「一度龍興殿に話ししてみる」と言うと光秀と別れて歩き出した。
光秀はその背中を見て嬉しくなると共に頼もしく見えた。
半兵衛はそのまま稲葉山城に向かっていたのだが夜になり仕方なく宿を取ろうと町に入った。
しかしどこもいっぱいで泊まるところは見つからず仕方なく野宿する事にした。
山の中に入り適当に寝床を作ると火を焚いた。
そこに一人の青年が現れた。
「もし宜しければ火に当たってもよろしいですか?」
「どうぞ、よかったら食料も少し分けましょうか?」
「ありがたい、銭は払います」
そう言われ半兵衛は肉を焼くと男に渡した。
「ありがたい、お名前をお聞きしてもよろしいですかな?」
「名乗るほどの者ではございません」
「かの有名な半兵衛殿が名乗る名もないとな」
そう言われて半兵衛は慌てて身構えた。
「いや、なに気にしないでくれ」と男は言うと、
「私は黒田 孝高と申します」と頭を下げた。
「お主がかの有名な官兵衛殿か」と驚きながら言うと、
「あなた程では」と返された。
「戦のことは?」
「知っております、夜襲も数が多ければ信長の首に届いていたはず」
「それはありませんよ、信長殿は負けないと分かっていてあんなに近くに立ったのです」
「信長はそれ程の男ですか?」
「彼一人なら普通の男です、でも彼の周りにはたくさん有能な人がいます、彼はその親玉と言った所でしょうか」
「彼は閻魔ですか」
「そうですね、魔王ですね」と言いながら二人は笑った。
「酒でも飲みましょう」と官兵衛は言い、二人分に分けて半兵衛に渡した。
「それでは頂きます」と半兵衛が言い一気に飲み干すと、
「半兵衛殿はいささか甘い所がおありで」とニヤリと口元だけ笑いながら言った。
「な……に……」とやっと言葉に出来たがそれ以上言葉は出なかった。
呼吸もできずに口をパクパクさせたあとと全身の力が抜けた。
「さらば半兵衛殿」と言うと官兵衛は立ち上がり暗闇に消えていった。
犬山城に知らせが入った。
「龍興が全軍動き始めました」
「なぜだ」と恒興が言うと、
「何者かに半兵衛殿が殺されました」と伝令が伝えた。
光秀は衝撃で目の前が真っ暗になった。
「光秀殿大丈夫か」と勝家が言うと、
「はい」と返事するのでやっとだった。
「誰が殺した?」
「分かりませんが半兵衛殿は野宿をされたみたいです」
「こちらが殺したと思われたか」と言うと恒興は全軍出すことにした。
「殿に伝令、光秀、勝家は先鋒を頼む」
そう言われ、光秀、勝家はそれぞれ三千の兵を連れて進んだ。
勝家が近づいてきて、
「光秀殿、俺がぶつかるからお前は待っとけ」と言われたが、
「いえ当たらせて下さい」と言うと勝家の隊より前に出て龍興軍を見つけるとそのまま突っ込んだ。
「無茶だ」と勝家は言い慌てて光秀を守る形で兵を進めたが完全に分断されてしまった。
光秀の隊は敵のど真ん中で固まり、近づく敵を切り刻んで居た。
「まさに鬼だな」と勝家は言い外から少しずつ削っては下がるという事をしていると本隊が到着した。
「光秀は何をしている」と恒興は言いすぐに突撃を仕掛け、騎馬のみ離脱させた。
龍興の軍からも騎馬が離脱し、織田軍の騎馬と絡み合うように衝突していた。
「援軍は送れないか」と恒興は舌打ちすると光秀の事は諦める事にした。
「無駄な攻撃はするな、地道に押していけ」と恒興が言っていると先頭で勝家が暴れていた。
勝家が槍を振ると敵は何人も空に舞い、道が開き始めた。
「柴田 勝家と戦える者はおらんのかーー」と叫びながら進むと光秀の元にたどり着いた。
しかしその時にはすでに光秀一人が立ち鞘に入ったままの刀を振り回しているだけであった。
「おい、ふざけるなよ」と勝家は言ったが光秀には全く聞こえておらず傷一つないのが不思議なくらいであった。
二人が囲まれて暫くすると勝家の隊が道を作ってくれたので慌てて光秀を引っ張って離脱した。
二人が離脱すると両軍は離れて戦は止まった。
陣に光秀は呼ばれて恒興、勝家、長秀に囲まれた。
「兵を三千失った」と長秀は言った。
「はい、すいません」
「何か事情があったのか?」と恒興が言った。
「いえ、すいません」
「お前の勝手で兵は死んだんだ」と勝家が怒鳴った。
「すいません」と光秀は言うだけであった。
三人は呆れて何も言えず光秀を清洲城まで返すことにした。
光秀は何も言わず馬に飛び乗ると清洲城目指して走っていった。
「あいつ何かあったのか?」と勝家は言いながら次の戦に備えるため隊を分ける事にした。
全軍二万の兵力を一万の本陣、右翼五千、左翼五千と分けてそれぞれ、
本陣に恒興、右翼は勝家、左翼長秀とした。
これを見ていた龍興は全軍を二つに分けて前一万、後ろ二万の二段構えにした。
両軍がぶつかったのは陽が高くなり始めた時であった。
織田軍は両翼が開き包みこもうとしていたが龍興の兵は強く思うように動かない。
ただ龍興も前に進むことができず一進一退の攻防が続いていた。
しかしそんな中新手が現れた。
旗を見ると、織田軍でありさらに近づくと利家、秀吉がいたのだ。
兵力では互角になっただけなのだが、秀吉と利家の兵は奇妙な物を持っていた。
「なんだあれは」と龍興が言いながら見ていると、半分の兵が横一列に並び長い筒のような物を出すと大きな音がした。
数名の兵が倒れただけだが兵の士気を下げるには十分であった。
混乱した戦場に利家、秀吉は入っていき更に筒を撃った。
大混乱となり龍興は撤退をする事にした。
稲葉山城まで辿り着けば問題ないと思って真っ先に駆けていると、
「大将が逃げてはいけませんよ」と言う声と共に一人の青年が現れた。
「お主何者だ?」と聞くと、
「我が名は官兵衛、そしてさようなら」と言うと懐から筒を取り出し龍興の頭を撃ち抜いた。
他の者が追いついた頃には龍興の死体だけが転がっていた。
こうして主君がいなくなり仕方なくかつての主君である勝家に頼みに行くこととなった。
そしてそれは信長が稲葉山城を手にした瞬間であった。
一応清洲城では酒宴が開かれた。
「斎藤家には結局勝てなかったな」と信長は酒を飲みながら言った。
「ところで光秀はどうなった?」と言うと、
「なにやら考えたいようです出ていきました」と恒興が答えた。
「あの、その事なんですが」と小六がやってきた。
「どうした小六」
「帰蝶様とお市様も後から追っかけて行かれました」
これには一同が振り返った。
「まぁ危険はなかろう、それにお市が付いてるなら問題ない」と信長は言うと、
「統一の意味がなくなってしまうではないか」と呟いた
読んでいただきありがとうございます。
実は歴史が苦手なんです。
歴史の授業眠たくなるので。。。
なので正直詳しくありません。
日本の歴史よりゲームの歴史の方が楽しいし詳しいです。
そんなこんなで頑張ります!