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君の在処とは

ギャルゲーって単語は出ていますが、実際は女性向けの話です。お気をつけください。



 最悪なギャルゲーと名高い「君の在処」を知っているだろうか。よくある学園ほのぼの系ラブストーリーと初見は勘違いしてしまうが、実際は隠し以外のヒロイン全てにヒーローが存在するという、恐ろしい設定が隠されていたのである。

 神様からのギフトと呼ばれる不思議な力、「加護」を持つ人間達の普通な日常を描く──雑誌にあった説明は間違ってはいない。主人公の「姫野湖太朗」はある日、覚醒した自らの加護により様々な女性と縁が結ばれる。しかし、ヒロイン達にはそれぞれ縁深い男性がおり、主人公はかなり積極的に介入していかないとヒロインを取られてしまうのだ。SLG要素も有り、必要パラメーターと好感度のバランスが悪いとイベントフラグが折れたりするなど、難易度の高さも「最悪」に拍車をかけている。

 もう一つ上げられるのが、折角の幼なじみポジションであり協力者の「王司志信」が攻略不可能な事である。彼女の加護である「分析」の下、必要パラメーターを上げていかなくてはならない弊害か。無条件に協力してくれる彼女に、ヒロインを取られまくっている男たちは癒された。全部のバッドエンドを見ることで開かれる隠しと、王司志信こそが彼らにとってのメインヒロインとなったのである。…特定の相手もいない、が一番の理由らしいが。

 さて、長々と「君の在処」について説明させて頂いたが…何故、かと言われますと───今の私の立場が「王司志信」だからです。昨今のあるある話は乙女ゲーヒロインとか、その脇役に記憶持ちとしてってのが多いのに…。ギャルゲーの攻略不可幼なじみポジションに生まれ変わるなんて、斜め上過ぎる。


「ノブ、お前さっきから唸ってるけど大丈夫か?便秘?」

「…心配ありがとう、ヒメコ。便秘じゃないから大丈夫」


 ヒメコ──姫野湖太朗は顔をうかがった後に、にこりと笑う。黙っていた私が心配であったようだが、問題無いと解った途端に「そうだよな、ノブは図太い女の子だもんなー」と悪気無く宣った。…ゲームには無い人生を彼と過ごして行く内に、どうして「王司志信」が彼の恋愛に協力していたか、解った気がする。多分、否、絶対。このデリカシーの無い幼なじみの面倒を見ていられなくなったから、だと。

 そんな訳で、私はギャルゲー主人公の幼なじみポジション(攻略不可)をやってます。

ギャルゲーのテンプレキャラっていうと、ぶりっこ、アネゴ、不思議、ツンデレ、天然辺りの属性が自分としとは浮かびますが、三作しかプレイしたことないから今一掴めません。ただ、大体キャラクターの個性を強める為に過剰に設定が盛られている気がします。あくまで素人見解ですが。

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