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1話

魔法の設定がまだ思いついてないので、次説明したいです。


高宮の爺さんの依頼を引き受けてから数日。

俺は様々な手続きを終え、現在これから俺が通うことになる私立ルミナス魔法学院の校門前に立っていた。


「…無駄にでけぇ」


とりあえず感想を呟いてみる。

まだ校門しか見ていないのだが、その校門がまず馬鹿デカい。軽く10メートルはあるだろうか。

感心を通り越して呆れながら校門を潜ると、俺は更に度肝を抜かれる。


「…もはや城じゃん」


俺の眼前にある建物。恐らくは校舎なのだろうが、俺が知っているような校舎はそこには無く、豪華な装飾が目立つ巨大な城がそこにはあった。


「おっと、あの門は異世界への入り口だったのか?まさかの異世界トリップ物に移行?」


さて、俺は何を言っているのだろうか…

まぁ、外国にいた頃潜入任務で城にはちょくちょく侵入していたからもう慣れたがな。


「しっかし俺が学生ねぇ…向こうにいた頃に博士号とかは一応取ったが、学生やるなんてのは小学校以来か。」


妙な感傷に浸りながら、俺はとりあえず職員室に向かうことにした。









「君が白神 煉夜君?話は聞いているよ。私は君の入るクラスの担任の村園真宮だ。」


「どーも。」


職員室に着き、とりあえず黒髪ボブカットの美人教師、村園女史に挨拶をする俺。


「君の噂はいろいろと聞いているよ。」


「大半が悪い噂だろうがな。」

俺は欠伸をしながら答えると、村園女史はクスクスと笑う。


「…何か?」


「いえ、ごめんなさい。この学院に入る人でこんなに余裕そうな人は初めてだから。普通はどんなに自信がある人でも少しは緊張するものなのよ?」


「ま、ここは超が付くほどの名門だからな。緊張しねぇほうがおかしいわな。」


「だから君も今から入るんだってば。」


村園女史が呆れたように俺を見てくる。

これでも幾百幾千の修羅場を経験してきてるからな。こんなぬるま湯に浸かりきった場所で緊張なんてな…


「ま、それはいいとして時間は大丈夫なのか?そろそろチャイム鳴るぞ?」


俺は時計を見ながら記憶していたHRの時間と現在時刻を照らし合わせる。


3


2


1


キーンコーンカーンコーン…


HRの開始を告げるチャイムが鳴り響く。


「あ、鳴っちゃったか〜。それじゃあちょっと遅れたけど、行きましょうか。」


「そうだな。」


俺は村園女史の言葉に頷くと、教室へ向かうべく職員室から出て行った。





「じゃあ、少し待っててね〜」と、言い残し教室の中に入っていった村園女史を見送り、俺は教室の扉…と言うには嫌に凝った装飾がされた扉の前に待機する。


「無駄に金掛けすぎだな…ん?」


手持ち無沙汰なので、何となく扉の装飾を見ていると、あることに気付く。

あぁ、無駄に装飾されてると思ったら、装飾自体が魔法を無力化させる紋様になってるな。それも相当な高レベルの。ついでに辺りを見回してみると、所々に同じような装飾が施されているのがわかった。

安全面はある程度は保証されてるってことか。

予想以上に細かい配慮がされているこの学校に感心していると、扉の向こうから村園女史の呼び声が聞こえてくる。


「じゃあ白神、入ってこい。」


お呼びか。さて、正直そこまで目立ちたくないからな…無難に済ませるか。

俺は扉を開けながら、させられるであろう自己紹介の内容を決め、室内に入る。


「じゃあ自己紹介よろしく。」


そして予想通りの展開。

俺は村園女史に軽く返事をし、多くの視線を感じながら、頭の中で考えた平凡な自己紹介を披露する。


「お初にお目に掛かるな。俺の名前は白神 煉夜だ。以後、よろしく頼む。」


ん?何かちがくね?俺は「初めまして、僕の名前は白神 煉夜っていいます。皆さん、よろしくお願いします。」って感じに言おうとしたんだが、敬語が苦手なのが祟ったか…

しばらくすると、教室中から拍手が聞こえてくる。

まぁ、そこそこの反応だし良しとしておくか。何か女子たちが顔を紅くしてこっちをジッと見てるのは気になるが…


「ハイ、みんな仲良くしてね〜。じゃあ白神の席は…高宮の隣が空いてるな。」



村園女史はそう言い、俺に席に着くよう促すと、何か教室(主に男子)がざわめく。

俺は皆の妙な視線(男子からの殺意)を受けながら席に向かい、俺に視線すら向けない警護対象に挨拶しておく。

外見は黒髪長髪の大和撫子といった感じだな。


「お隣さん、よろしくな。」


「……」


ふむ、返事すら無しか。釣れないねぇ…

ま、俺の仕事は警護だけだから別に友好関係なんぞ築かなくていいんだがな。

さて、ストーカーってのはどんな奴かね。出てくるまで学校生活をぼちぼち楽しませて貰いますか。

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