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15話

今回は軽く短めです。

シリアルって程ではありませんが、ギャグ少なめです。

まぁ、前回前々回ではっちゃけすぎましたし…


この前久し振りにアクセス解析を見てみたら…



PV375000


ユニーク47000



!?



あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!

俺は久し振りにアクセス解析を見たらPV、ユニーク共に凄い数字になっていた

な…何を言っているのか(ry


と、いうわけで、これだけの人にこの小説を読んでいただき、作者はとても驚き、嬉しく思っています。

読者の皆様、本当にありがとうございます。

PV500000ユニーク50000に達成したら、記念に何かしようかと思っています…が、何にしましょうか……

アンケートは後書きで!

「で、その生徒会長様が俺なんぞに何の御用で?」


俺は会長に手をヒラヒラと降りながら、気怠げに問う。

言外に、用があるならさっさとしろ。という念を込めている。

会長はそんな俺の様子を見て苦笑を漏らす。


「そうあからさまに面倒って態度取らないの。

いやね、話に聞いていた咲夜の弟が帰ってきたって咲夜本人が言っていてねぇ。

あたしもその存在に興味を持っていたの。

それで、なんとなく一年教室に向かってみれば、咲夜が言っていた外見と一致する一年がいたから声を掛けたって訳さ。

この学院に白髪なんていなかったしね」


「…随分と暇なこって。

つーか、生徒会は行事に向けていろいろ忙しいんじゃねぇのか?」


「あぁ、そんなの下が優秀だからどうとでもなるさね。弟君」


カラカラと笑いながら返答してくる会長に、俺は呆れながら薄く苦笑する。


ってか弟君ってなんだよ…まぁ、別にいいが…


「…仮にも上に立つ人間の言葉じゃねぇな…」


「下を信頼し信用しているからこその言葉だよ」


会長は片目を瞑りながら、悪戯っぽく微笑む。

その顔は、俺をこばかにしたようなモノだったが、その奥には確かに誰かに対する信頼と信用が滲み出ていた。

その誰かというのは…言わずもがなだろう。

俺は息を一つ吐くと廊下の壁に凭れ、天井を見上げながら呟く。


「…信頼と信用、ねぇ…

そういう考え方もアリなのかも知れねぇな…

ま、今のあんたが言っても屁理屈にしか聞こえんがな」


顔はそのままに、視線だけを会長に向けると、会長は肩を竦めながら苦笑する。


「あらら、手厳しい」


「…で、話はそれだけか?

用が無いんだったら俺は帰らせてもらうぞ。

ちゃんと仕事しろよ〜」


俺は話は終わったと判断すると、長居は無用と壁から体を離し、会長の横を通り抜け玄関へと向かうことに…しかし


「待った」


突然腕を掴まれ、歩みを止められる。

俺は鬱陶し気に顔を顰めながら振り返ると、そこにはニマーっと口角を吊り上げる会長の顔が…


…面倒事の予感が…


「いきなりだけど…君、生徒会に入らないかい?」


「……はぁ?」


突然の勧誘。

俺は何故いきなり勧誘されたか理解できず、思わず呆けた声を漏らす。


その後数拍間を置き、頭が理解すると同時に俺は薄い笑みを浮かべる


「初対面の相手…それも魔法を使えない『不』良たる俺を誘うか…

生徒会長殿は余程酔狂な御仁と見れる」


そして、掴まれた手を軽く振り払い、皮肉な口調と共にクックックと喉の奥で笑う。

初めて会った実績も信用も信頼もできない相手を引き込もうとする会長をを嘲笑するかのように。

しかし会長はそんな俺の態度を気にした様子も無く、ニンマリとした笑顔、しかし真剣な目で俺を見据える。


「あたしは仮にも生徒会長だ。そいつが使えるか使えないかぐらい見ればわかるよ。

それに、道利が君のことを買っていたからね。アイツは普段大雑把だけど、人を見る目は確かだ。

アイツが認めたんなら、そいつはできる奴なんだろうよ。

丁度会計がいなかったところだし」


「…会計いねぇのかよこの学院は……」


「いや、君が転入してくる前まではいたんだけど、そいつ学院の予算誤魔化して横領してたのがバレて退学になったんだ。だから、今は会計の席は空席なんだよ。」


呆れながら呟くと、会長はたははー、と頭を掻きながら恥ずかしげに苦笑する。


会計ェ……


などと、前会計に対し訳のわからん電波的感想を抱きつつ、そろそろ面倒になってきたので、適当に理由をつけて誘いを断ることに


「やれやれ、何はともあれ買い被りすぎだな。

自分で言うのもなんだが、俺は使えねぇ…」


そこまで言ったところで俺は会長が何か呟いている事に気付き、次の瞬間、氷の槍が俺の顔面を襲う。

俺はそれを受け、後方に弾け飛びそのまま床に倒れ伏すとそこから更に、倒れている俺の真上に巨大な氷柱が出現する。

その氷柱の魔力密度は、明らかに人を殺せる程の力が凝縮されており、このまま押し潰されたら並みの人間なら抵抗する暇もなく即死してしまうだろう。

流石にこれは危険と判断した俺は、すぐさま回避しようと体を動かそうとする。しかし、動かない。

体を見下ろしてみると、両手両足と胴体に魔方陣から生えている木の蔓が絡まっており、俺を床に縫い付けていた。


この短時間に三連続で魔法を…これは高速詠唱と術式魔法か…


高速詠唱とは、魔法の詠唱を省略することにより、魔法の発動速度を大幅に短縮することができる高等技術だ。

便利な技術だが、精神力を普通に魔法を使うより多く消耗し、尚且つ使用する魔法の意味、用途、効果を正確に理解していなければ使用できない為、使える魔導士は少ない。

更に魔法を完全完璧に理解し、自分の中で『字を読み書きする』などと同程度ぐらいにまで当たり前の知識として昇華すれば、己の意志一つで魔法を発動できる詠唱破棄という超高等技術に繋がる訳だが…その話しはまた今度にしよう。

そしてもう一つ。術式魔法とは、呪文のように言霊によりマナを媒体とし、頭に思い浮かべた事象を魔力として世界に顕現するのではなく、魔力により魔方陣を構築し、その中に魔法の効果や用途を書き込むことにより、マナを媒体としてその設定した魔法を発動することのできる手法のことだ。

他にも様々な魔法の発動方があるのだが、それもまた今度に


それにしても、この国は詠唱魔法が一般的のはずだが…


そんなことを考えているうちに、氷柱は俺を押し潰さんと迫り、そのまま大質量が地面に激突する。

ズウゥゥン!!と、大きな音を立てて墜落した氷柱は、激突した衝撃で辺りに破片を撒き散らす。

それらの破片は派手に辺りに飛び散っているが、直撃した所には傷一つできていない。

魔除けの紋様と、会長の技量によるものだろう。


「…少しやりすぎたかな…それとも、只単にあたしの買い被りか…」


会長は床に刻まれた魔除けの紋様によって、徐々に小さくなっていく氷柱とその欠片を見ながら、人を殺したかもしれないというのに悪びれもせずに、あまつさえ失望したかのような溜め息を吐いている。

しかし、その落胆したような顔はすぐに剥がれ、薄い笑みに切り替わる。


「なんてね…出てきな。

喰らってないのはわかってるから」


「…へぇ、気付いてたのかい」


会長の呼びかけに俺は会長の後方…先程話をしていた場所から壁に凭れながら返事をすると、会長は慌てた様子で此方に振り返る。

その目はやはりと言うべきか驚愕に彩られている。


まぁ、普通あの場面から背後を取られるとは思わねぇわな…


先程の氷柱を鬼殺し無しで受けるのは流石にキツイと判断した俺は、纏いの密度を一瞬高め蔓の戒めを逃れた後、持ち前の身体能力で氷柱をギリギリ躱し、飛び散る氷の破片に紛れ気配を消して会長の背後に回ったのだ…ノリで


「驚いた…喰らってないのは分かってたけど、まさか背後を取られるなんて…」


「…驚いたのはこっちだ。いきなり魔法撃ちやがって…」


「よく言うよ。二発・・とも無傷で避けたくせに」


「…へぇ、初撃も気付いていたか」


やれやれと首を振っている会長に、俺は賞賛の笑みを浮かべる。

実は最初に放たれた氷槍は俺に直撃していない。

あの魔法は俺を試す為のモノだと一目で見抜いた俺は、直撃する寸前に会長が視認できない速度の拳で氷槍打ち砕くと同時に、自ら吹き飛んで倒れることであたかも直撃したかのように見せたのだ。

それにより、あの程度の魔法も避けられない無能という印象を会長に付けたかったのだが…


なんの躊躇いもなく追い討ちを掛けてきたからな…この女


「あたしの『アイシクル』はちょいと工夫が施されていてね。

喰らった相手を氷漬けにする効果があるんだよ。

だけど君はどこも凍らずに吹き飛んだだけ…だからあたしは、君が『アイシクル』を防いでわざと吹き飛んだと考え…」

「試しに追い討ちを掛けた、と。

やれやれ、下手すりゃ死んでたぞ?」


「あははは、それはそれとして「おいコラ」これで自分は使えないなんて言い分は通用しなくなった訳だ。

結構本気で放ったあたしの魔法をあんな余裕そうに躱したから実力は十分。

先生方に聞いた話だと、学年トップクラスの頭脳の持ち主だから成績もクリア。

ついでに目つきは悪いけど顔はいい…こんな逸材そうそういないと思うんだよあたしは。

…で、どうかね?入る気は無いかい?生徒会役員にはそれなりの権限も付くけど…」

「面倒そう、断る」


「あらら、即答かい。釣れないねぇ…」


口調は残念そうだが、その口には笑みが浮かんでいる。

恐らく引き込めるなら引き込んでおこう、とぐらいにしか思っていなかったのだろう。


「ま、それはいいとして…」


俺はニヤリと薄い笑みを浮かべながらゆっくりと壁から背を離すと、一瞬で会長との距離を詰め、不意打ちの意趣返しとして会長の形の良い額に……デコピンを一閃

力を集中し、その力を一点に向けて解放された中指は、見事に会長の額の真ん中を撃ち抜く。


「〜〜〜〜!!?」


バツゥン!!と、デコピンとは思えない炸裂音がし、会長は額を押さえてその場に蹲る。

そして俺は、声にならない苦痛の声を上げている会長を見下し若干の優越感に浸る。

そんな俺に多少痛みが和らいだのであろう会長は、涙で潤んだ目で非難めいた視線を送ってくる。

その顔は元の素材が良い為非常に可愛らしくいじらしく、並の人間が見たなら心を奪われ、訳も無く罪悪感を抱いてしまうことだろう。


「不意打ちの件はこれでチャラにしてやる。

感謝しろ」


だが、そんな表情如きに屈する俺ではない。寧ろ胸を張って倣岸不遜に言ってのける。


我が信条、退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!

……何ぃ?昼休みに退いただろ、だとぉ?

聞こえんなぁ~!


などと胸を張ったまま電波的思考をしていると、予想通りと言うべきか、会長は不満気に唇を尖らせていた。


「明らかにこっちの被害の方が大きいような……冗談だから真顔でまた指構えんの止めて」


しかし、俺の無表情での威嚇行為に、会長は額を抑えながらしゃがんだ体勢のままジリジリと後退する。

このままでは話が進まないので、俺は指の構えを解き、会長に手を差し伸べる。


「ほれ、立ちな。

学院の長がいつまでもみっともない姿でいるな」


「君が原因じゃ…いや、なんでもない」


こんな優しい俺に文句を吐こうとする会長に、再び制裁を加えようと指を構えるが、無限ループに陥りそうな予感がした為自重する。

会長は俺から敵意が無くなったことに若干安堵すると、素直に俺の手を取りスカートを軽く掃いながら立ち上がる。その際、礼を言うことを忘れていないことに多少好感が持てた。

そこでふと思い出したかのように会長はポケットから携帯を取り出し、時間を見る。


「あぁ~、もうこんな時間か~……

それじゃ弟君、そろそろ迎えが来そうだからあたしは失礼させてもらうよ。

初対面なのに、君とは昔からの知り合いみたいな感覚で話せて楽しかったよ」


会長は少し残念そうな顔をした後、すぐに笑顔になり、俺に別れを告げ踵を返す。

そして、そのまま去ろうとしたところで、何かを思い出したかのように足を止め、此方を振り返る。

その目は先程までとは違い、真剣味を帯びていた。


「あぁ、それと気をつけなね。恐らく君は君自身が思っているよりも目立って有名だからね。

君を気に入らないって奴も少なからずいると思うよ。

その中には、血の気の多い奴もいるだろうし、既に二つ名を得れる程の実力者もいる…

あたしはこの学院の生徒会長だけど一番強いってわけでもないから、さっきの魔法を避けれたぐらいで調子に乗らない方が身の為だよ」


「おぉ〜おぉ〜、そいつはおっかないねぇ」


俺は会長の忠告に怖がっているかのように体を抱きながら、しかし、顔には不敵な笑みを張り付けおどけてみせる。そんなふざけた態度を取る俺に、会長は呆れたように一つ息を吐く。


「言葉と顔が一致していないよ…ま、頼もしい限りだねぇ。

やっぱり生徒会に欲しいよ」


「クハハ、今度いい人材紹介してやるから勘弁しろ」


お嬢とか、モトとか、渚とか…

ちなみに、舞は理系の成績が芳しくないらしいので、候補に入れておかなかった。

翼に関してはいわずもがな…


「あたしは君がいいんだけど…まぁ、期待させてもらうよ。

それじゃ、また」


会長は笑みを浮かべながらそう言うと、今度こそ踵を返そうとする。

そこへ、緩やかで清涼な風が吹いた…


『会長、こんな所におられたのですか』


その風は会長の周辺に留まったかと思えば、本日二度目となる聞き覚えのある声が聞こえてくる。

そして、その風は会長の目の前で緩やかに渦を巻きながら集っていき、徐々に人の形を成していく。


「貴方がいなくては会議が始められないじゃありませんか」


そして、風を纏いながらそこに現れたのは、予想通り鳳咲夜だった。

PV500000ユニーク50000記念は何をするか


①外伝的な何か…


②登場キャラへ質問コーナー


③その他


投票する場合必ず

①なら外伝の内容のリクエストを

②なら質問内容を

③やって欲しい内容を

書いて投稿してください。

誰も投票しなかった場合、作者が泣きながら無い頭を絞って何かします。


ネタ説明

「会計ェ……」=NARUTOについて語るスレ『ナルトス』で生まれたネットスラングで「サスケェ……」という呼び方がネタ化し、最終的に「○○ェ……」となった。


「退かぬ、媚びぬ、省みぬ」=北斗の拳の登場キャラ、聖帝サウザーの名台詞


「聞こえんなぁ〜!」=北斗の拳の登場キャラ、KINGことシンの台詞。

悪役はたまに難聴になりますよね……

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