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誰もが何かを抱えて生きているけれど、私はそれに名前をつけない

最新エピソード掲載日:2026/02/07
一年前、私は統合失調症を患った。
幻聴があり、世界が歪んでいた時期は、もう終わった——らしい。

今は寛解している。
月に一度のエビリファイの注射を受けながら、事務の仕事をして、ジムに通っている。
外の音や派手な色が多すぎると少ししんどくなるし、注射の副作用で足がむずむずする夜もあるけれど、生活は回っている。

ADHDのせいか、理由もなく苛立つことがある。
それを私は、運動や、そして完全にはやめられないタバコでやり過ごしてきた。
健康に悪いのは分かっている。
それでも、悪いものだと切り捨てる気にはなれない。

誰もが何かを抱えて生きている、という言葉をよく聞く。
私はそれに同調しないし、否定もしない。
分かり合おうともしない。

これは、何かを克服する物語ではない。
前向きに生き直す話でもない。
ただ、治ったと言われたあとも続いていく日常を、静かに積み重ねていくだけの話だ。

今日を生きて、今日を終わらせる。
それだけで十分だと思えるようになるまでの。
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