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# 第四十話:ルール破壊


世界には、



守られてきた



ルールがある。



そして――



破られるための



ルールもある。



結界の中枢。



黒い塔。



都市を覆う



全ての選択が、



ここへ集まる。



カイは、



歩いていた。



剣を抜かず。



詠唱もせず。



ただ、



進む。



道を塞ぐ



仮面の兵。



動かない。



近づくだけで、



膝が落ちる。



「……バルザ」



低い声。



「聞こえているだろう」



空間が、



歪む。



仮面の通信。



《第四段階》



《個体侵入を確認》



嘲るような声。



《君は、



ルールを守る側だ》



《王なのだから》



カイは、



立ち止まらない。



「違う」



「俺は、



選ぶ側だ」



床が、



軋む。



魔法陣が、



勝手に崩れる。



制御不能。



結界の計算が、



狂い始める。



塔の最上階。



バルザは、



初めて、



黙った。



「……何をした」



カイは、



塔を見上げる。



「簡単だ」



「選択を、



一人に集めた」



「全員分、



俺が選ぶ」



空が、



割れた。



結界が、



悲鳴を上げる。



《警告》



《選択系統、



崩壊》



《都市封鎖、



解除不能》



ミラの通信。



「カイ!



そんなことしたら――」



「分かってる」



「だからだ」



塔の壁が、



砕ける。



重力が、



反転する。



カイは、



宙を歩く。



バルザが、



初めて、



仮面の下で



歯を噛みしめた。



「愚かだ……」



「それは、



王ではない」



「自滅だ!」



カイは、



答えた。



「知っている」



「それでも――」



「この世界に、



選ばせない」



結界が、



完全に、



割れた。



都市に、



光が戻る。



だが――



カイの背に、



深い影が落ちた。



代償は、



これからだった。


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