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# 第三十九話:再会は敵として


鉄靴の音が、



街路に、



規則正しく響く。



結界内。



治安部隊、



王都鎮圧軍。



先頭に立つ男。



短い金髪。



見慣れた背中。



ミラは、



息を呑んだ。



「……レオン?」



男は、



振り返る。



冷たい目。



かつての仲間。



今は、



命令の剣。



「久しぶりだな」



レオンの声。



「暴王」



空気が、



凍る。



ミラが、



一歩前へ。



「違う!



彼は――」



レオンは、



首を振った。



「もう聞いた」



「街は、



一つ消えた」



「理由は、



どうあれ」



「責任者は、



目の前にいる」



兵士たちが、



槍を構える。



カイは、



前に出た。



「俺だ」



「止めに来たなら、



剣を抜け」



レオンの拳が、



震える。



「……俺は」



「選ばない、



と言った」



「だが」



「選ばないために、



止める」



剣が、



抜かれる。



澄んだ音。



「暴王を、



拘束する」



命令。



兵が、



走る。



瞬間。



空間が、



沈む。



術式なし。



詠唱なし。



ただ、



カイが立つ。



兵士たちは、



膝をついた。



重力が、



逆らわない。



レオンだけが、



踏みとどまる。



「……相変わらず、



化け物だな」



カイは、



目を伏せた。



「そうだ」



「だから、



お前は人間でいろ」



二人の間に、



火花が散る。



ミラは、



叫んだ。



「やめて!」



だが――



剣と、



拳が、



ぶつかる。



再会は、



敵として。



そして、



選択は、



もう戻らない。


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