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# 第三十五話:離れる理由


夜は、


静かに崩れていた。



焚き火の音だけが、


残っている。



カイ、ミラ、


そして――



レオン。



三人の影が、


揺れていた。



「……俺は、



ここまでだ」



最初に口を開いたのは、


レオンだった。



ミラが、


息を呑む。



「冗談、



でしょ……?」



レオンは、


笑わなかった。



「英雄だった奴らが、



仮面を被って、



世界を壊す」



「そんな話、



信じられねぇ」



拳が、


震える。



「俺は、



悪者を倒すために、



剣を取った」



「正義が、



裏切るなら……」



「俺は、



戦えない」



沈黙。



焚き火が、



はぜた。



カイは、


目を閉じる。



「……逃げるのか?」



低い声。



レオンは、


首を振った。



「違う」



「俺は、



選ばない」



「誰かを犠牲にする、



選択を」



ミラの手が、



強く握られる。



「……行かないで」



声が、



震える。



レオンは、


背を向けた。



「生きてりゃ、



また会うさ」



夜へ、



歩き出す。



残された二人。



ミラの頬を、



涙が伝う。



カイは、



彼女の前に立つ。



「俺は、



選ぶ」



血のように赤い、



瞳が開く。



「憎まれても、



間違っても」



「それでも――



前に進む」



ミラは、



涙を拭いた。



「……なら」



「私は、



あなたの隣で、



罪を背負う」



二人の影が、



再び、



重なった。



夜は、



もう戻らない。


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