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# 第三十話:破られた掟


雨は、


地下にも降っていた。



地下都市ノクス



排水路の水音が、


絶え間なく響く。



カイは、


一つの墓標の前に立っていた。



名は、


刻まれていない。



レオン。



剣を、


地面に突き立てる。



血眼の掟。



《未来を視た者は、



その結果に、



手を出してはならない》



干渉すれば、



全てが崩れる。



代償は、



必ず払う。



カイは、


静かに息を吸う。



「……知ってる」



「だから、



破る」



剣を、


墓標から引き抜く。



その瞬間。



胸の奥が、


焼けるように痛んだ。



見えない眼が、



内側で、



開く。



未来ではない。



“過去”。



無数の血眼の王。



孤独。



裏切り。



同じ選択。



同じ結末。



「もう、



選ばせない」



雨の向こう。



ミラが、


立っていた。



「それは――



掟への反逆よ」



「血眼は、



世界を壊す」



カイは、


首を振る。



「違う」



「壊したのは、



掟だ」



沈黙。



遠くで。



鐘が鳴る。



緊急警報。



仮面の組織。



中央区に、



同時爆破。



“美しい混乱”。



ミラは、


拳を握る。



「行くのね」



「ああ」



「未来が見えなくても――」



「俺は、



選ぶ」



二人は、


雨の中を走り出す。



その背後。



墓標が、


静かに崩れた。



血眼の掟は、



この日、



確かに、



破られた。


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