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《RISE DATA 1 再上昇》

仏国の開示した提案は、戦闘兵器を開発し地上に人類の再来を果たすというものだった

後に、この計画は『RE:RISER OF RESTATE』と呼称された


研究員「所長、仏国から新たな開示情報があります」

所長「よし、展開してみろ」

研究員「了解しました。これより、投映します」


投映された画面にはROR計画の詳細なものが映し出されていた

しかし、ある一点だけがその計画を凍結させる原因となったと書かれていた


研究員「見たところ、この計画は頓挫とんざしてしまったみたいですね」

所長「そのようだな。しかし、戦場へと出向く事に躊躇のない者の用意か…」

研究員「コレでは、確かに計画が頓挫するのも頷けますね。」

米国「お困りのようだな日本よ」

所長「これはこれは、米国殿!」

米国「ROR計画の立案書は、各国に配布された様だ、そして我々もただでさえ少なくなった人類を一人犠牲にして計画を進めるというのは心苦しい」

中国「そうも言っていられないだろう?」

所長「うむ、しかしどうすれば…」

英国「であれば、私の提案を聞いていただけないてましょうか?」

所長「何か打開策があるのですか英国殿」

英国「えぇ、実は我が国も立案書に目を通したのですがね?」

所長「はい」

英国「その立案書に書かれた例の項目に立候補者が居るのですよ」

仏国「何!?それは本当か英国よ!」

英国「えぇ、実は私の娘がこの計画の心臓になりたいと言っているのです」

所長「しかし、良いのですか?貴方の愛娘でしょう?」

英国「愛娘の願いを聞き入れぬ父親がいると思うか?」

米国「それもそうだが、本当に良いのか?」

英国「良いのだ。娘がそう望むのならば、私にはそれを応援する他あるまい」

仏国「では、貴方の娘さんに代わっていただけないでしょうか?」

英国「承知しました。メアリー!」


英国の権力者の娘であるメアリーが、計画の心臓である戦場に駆り立てられる事に対して立候補したという

その英国の言葉に各国は希望と動揺の入り交じった複雑な心境をあらわにしていた

そして、英国権力者の言葉で姿を現したメアリー


メアリー「どうも各国の皆さん!」

米国「貴女が英国権力者の…?」

メアリー「そう、私が英国権力者の娘、メアリーよ」

所長「して、メアリーよ」

メアリー「はい、何でしょう?」

所長「本当にこの計画の心臓部になるのか?」

メアリー「はい、人類が再度地上に到達できるのであれば、私は…その計画の手助けをしたいから」

中国「その覚悟があるのですか?戦場に出向き、未確認生命体と対峙する覚悟が」

メアリー「確かに、少しだけ恐怖心はある。けど、私はROR計画のかなめになって、少しでも人類に希望を持って貰いたいの!」

英国「メアリー、本当にたくましくなったな」


メアリーの言葉に各国は心を動かされ、頓挫していたROR計画は、再度進められる事が決定した

どれだけの時間が掛かろうとも、人類が再び地上へと返り咲く為に…

ROR計画は、『RISE X』(ライゼクス)計画と改名され、未来への希望を託された

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