《RISE DATA 0 壊滅》
西暦30XX年、突如として地球上の全ての海底火山が活発化し次々に噴火、それにより地上には有毒なガスや灰が充満し、人が住める環境ではなくなった
研究員「かの事件から約十数年、未だ地上は人類が住める環境には至っていません」
研究員二「だが、あともう数年程度経過すればいずれは!」
地底に設けられた研究施設では、研究員達が絶えず地上の状態を経過観察していた
それから更に時が経ち
西暦約35XX年……
研究員「所長!漸く地上の状態が以前の状態に戻りました!」
所長「なに!?それは本当か!」
研究員「はい、只今の地上の汚染状況は、約十%程度まで低下しています。かの事件直後に百%だったのを鑑みるに、恐らく人類は地上へと再来できるかもしれません!」
所長「そうか…今すぐ各国の権力者に繋げ!」
所長の言葉を発端に、研究員が一斉に各国の権力者へと通信を繋げる
暫く砂嵐が続いた後、続々と権力者達が通信に応答する
米国「いきなり通信してくるとは何事か!?」
中国「もしや、進展でもあったか?」
仏国「やはり日本の技術力は素晴らしい」
英国「だが、少々時間が掛かりすぎたのではないか?あれから五百年も経過し、各国の権力者の顔ぶれも変わってしまっているではないか」
所長「まぁ、そう焦る事はないでしょう。人類の再来が近いという報告ができることに比べれば、ほんの数百年程度、些細な事でしょう?」
米国「確かに、我々がどれほどこの時を待ちわびたか…」
米国の権力者がそう言いかけた直後、一人の研究員が叫んだ
研究員三「所長!地上に未確認の生命体が複数体検知されました!」
所長「なんだと!?今すぐ状況を見せてみろ!」
映し出された画面には、生命体とも機械とも言い難い奇妙なモノが地上を跋扈している様子が映っていた
中国「なんだあれは!?」
米国「まるでナイトクローラーのようではないか!」
英国「そんな事を言っている場合ではないだろう!コレでは再来どころの話ではないぞ!」
その他各国「ザワザワ…」
所長「皆様、どうか落ち着いてください…」
仏国「コレが落ち着いていられるか!?」
中国「あぁ…おしまいだ!人類はこのまま滅びて行くのだ!」
共有投映された映像により、各国は期待から絶望へと叩き落とされた
汚染されていた大地が漸く改善されたというのに、得体の知れぬ生命体によってまたも希望が消え失せてしまったのだ
米国「しかし、いつまでも地底に閉じ篭っていては仕方があるまい。何か打開策を考えなければいけないな」
仏国「それならば、良い方法があるぞ」
所長「本当ですか!?」
仏国「あぁ、我らでかの生命体を殲滅できる戦闘兵器を作成すればいいのだ」
中国「戦闘兵器か、悪くない」
英国「しかし、それでは地上への再来を果たすまであと何年かかるか…」
米国「安心しろ、我々が団結し叡智を結集させれば、恐らく一年の内には…」