表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/16

12 留守番


 朝、皆、気合十分。


 待ちきれないとでもいうように、諸々の準備に余念がない一同。


 そして、準備万端整えたモノカさんたち。


 正午少し前に『システマ』にて『転送』



 俺たちは、不測の事態に備えて、邸内にて待機中。


 広い居間に全員集合しているのは、お留守番の面々。


 王城メイドのササエさん、


 お医者さまのクロ先生、


 モノカ邸メイドのフナエさん、


 ちっちゃくも凛々しい冒険者服姿のマクラさん、


 そして、俺。



「広範囲探査魔導具、異常なしです」


 ササエさんが操作しているのは、魔導の力で周辺探索出来る探査魔導具。



「マツカゼ、問題なし、だね」


 クロ先生の前にあるのは、魔導の力で遠距離連絡が可能な通信魔導具。



「『マスミ』、準備オッケーだよ」


 マクラさんが握りしめているのは、魔導の力で強力攻撃が可能な魔導水鉄砲。



「皆さま、御武運を」


 フナエさんが、皆に向けて微笑む。



 …………


 なぜか、皆の視線が俺の方へ。



「シナギさんも、ぜひ」


 ササエさんからの、懇願のまなざし。



「こういうのはノリと勢いなので、何か一言だけでもお願いしたいな」


 クロ先生の口元が、笑いをこらえているみたいな。



 …………


 マクラさん、そんな目で見ないでください。




「『ぶなしめじ』は、いつも通り、なのです」


 万年孤独な武芸者には、このノリは、キツいです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ