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幻想日常に終焉を  作者: ラネイール
プロローグ
1/4

生まれた時の話

 ある日突然、宇宙からモンスターがやってきた。モンスターたちは人類を滅亡させ、この星を侵略しようとしていた。人々は武器や魔法を使ってモンスターと戦っていた。その中でも魔法を使う者は少なかった。そのせいか人々から畏怖の念を持たれていることが多かった。


 とある村にエリーという名の金髪で美しい女性がいた。エリーには星の神殿で神官として働く夫、リオンがいた。リオンは緑色の目をした人で、魔法を使うことができた。

「エリー、私はちょっと星を見に崖に行く。」

「ええ、でも早く帰ってきてね。」

 しかし、いくら待っても、彼女の夫は崖に行ったまま行方不明になった。それから月日がたち、髪は母親に、瞳は父親にそっくりな赤ん坊が村人たちの前で生まれた。村人たちはエリーを祝福していた。

「エリー、おめでとう。男の子だよ。ん?」

 村人たちが見た赤ん坊のうなじには、五角形に翼が生えたようなあざがあった。行方不明になったリオンにはそんなあざはない。


 このあざは、「星の刻印」と呼ばれていた。珍しいが故にこの村では、神の子の印とされていた。神の子はあらゆることを叶えさせられると信じられていた。


「おお、これは神の子ではないか。エリー、よくやった。」

 村長はエリーから子を奪い、天にかかげて言った。

「この方はラウル様である。みなの者、この方を崇めよ。」

「村長、やめてください!この子は普通の子供です。」

「では、なぜこの子にはこんなあざがある?もしや、悪魔の子だというのか。」

 村人たちは村長に同意するかのように、エリーを無言で睨んだ。

「そんなわけありません。この子は私の夫との子です。」

 エリーは村長から子供を取り返そうとした。その行動に村人たちはエリーの動きを抑えた。

「村長、信じてください。」

 村人たちは皆、エリーの言葉には耳を貸さなかった。

「あんた、利益を独り占めするなんて。」

「神の子の母、失格だ!」

 村人たちは野次を飛ばし、村長は処刑するように村人に言い、村人たちはエリーを崖から突き落とした。


 そして、ラウルは神の子として育てられることになった。

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