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「それで、これから都市の構造や階層についてはどうなっているんだ」
ライタントが聞くと、パイースは語り出した。
「はい。国王がいるところを王都、大総督がいるところを府とします。これら以外の総督所在地は、城で統一します。王都、府、城で大都市と呼称する予定です」
「城ということは、例えば奉信将軍だと奉信城となるということか」
岩屋がパイースに聞く。パイースはゆっくりとうなづいた。
「その通りです。同様に、奉葎城、奉豪城、奉勝城となります。元奉楽将軍は大総督となり府となりましたし、奉王将軍は王都となりました。ただ、一つ聞きたかったことがあるのですが……」
パイースは岩屋の反応を観る。
「どんなことだ」
「はい、奉執将軍の居城であった省城はどうすればいいのでしょうか」
パイースの疑問は、兼務していた奉執将軍と奉王将軍についてだった。




