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8分後、お茶を飲んでいる岩屋たちのところへとノックの音が響く。
「失礼します」
「ギリギリだな」
岩屋が声をかけたのは、パイースだった。両手いっぱいに資料を持ってきている。よっこらせと言って、執務机の空いていたところに置く。
「ひとつ聞いてもいいか」
「はい、なんでしょうか」
「これら全てが報告書だ。そんなことは言わないよな」
岩屋は確認と願望を込めて聞く。しかしながら、パイースはそうですと満面の笑みで岩屋へと答えた。
「僕は、簡単でいいと言っていたんだが……」
「これが私なりの簡単です。元はこの何十倍とありましたので」
頭を抱えそうになっている岩屋をおいて、ライタントがパイースへと言った。




