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「下地がなかったわけではありません」
ライタントは岩屋へと説明する。
「研究所の主要研究員を見ていただいたらわかるように、各将軍ごとが独自に研究を行い、それぞれ独立して発表をしていました。多くは軍事技術となり、民間へと解放されることはありませんでしたが」
「ということは、いずれかは、それがいつになるかは分からないとしても、できていたということか」
「私はそう思います。もっとも、それが10年後か、あるいは100年後になるかもしれませんが」
確かに、と岩屋は思った。ヒカイロネ、ゴアフラ、パイースの3人は、特に優秀な研究員である。それぞれが研究所の研究部部長をするほどに。とすれば、一つ試したいことがあった。




