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「ただ、祝いに来られただけでしょうか」
「そうですよ」
岩屋の言葉に、護王将軍が答える。それだけではないことは、岩屋は分かっていた。ただ、その真の目的がいまいちわからない。そこで、質問を投げかけることにしてみた。
「どうですか、この省城は」
「整備もできていますし、文明の中心という雰囲気がありますな。なにより、我々が有していない技術がある」
「電子機器の類は、敵対する限り、あなた方へとお譲りすることはないでしょう」
微笑みつつ、岩屋は2人に言う。しかし、市場に出回っているものは、すでに購入済みだということは想像に難くない。それを持ち帰り研究するところまでは、容易にわかる。ただ、その技術を生かせれるかどうかは、全くの別問題であった。




