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「元奉王将軍こと、シトルンはどこに行ったのだろうな」
岩屋が歩きながらライタントに聞いた。それに、いまだ生死不明である奉信将軍についても気になる。彼らがいなくなれば、あるいはいなくなったことが分かれば、全てははっきりとすることだろう。特にシトルンはサザキを奪っていった。2度も失うことは、岩屋にとって耐えれることではなかった。
「現在、全力で捜索を行わせております。ただ……」
ライタントは、言葉を濁す。というのも、今まで見たことがないほどに岩屋の目は鋭かったからだ。その気迫にライタントは押されていた。




